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こんなところに八千代エンジニヤリング

vol.9 神奈川県 文命用水水力発電所

  • 神奈川県 文命用水水力発電所

文命用水水力発電所について教えてください。

文命用水水力発電所は、大規模農業用水である文命用水の流末部に流水型水車を設置した新しい発電所です。

文命用水は関東大震災後の復旧に合わせていくつかの用水路を統合して昭和8年に完成した農業用水路で、神奈川県西部の酒匂川から取水しています。取水された水は酒匂川右岸の足柄地区の各水路へ分水しており、この文命用水は相当量の水を再び酒匂川へ戻していますが、そのすべてのかんがいの用途を終えた後の、酒匂川へ戻るわずかな場所に小水力発電設備を設置しました。


水車据え付け中

発電量はどれくらいなのですか?

農業用水路ですのでかんがい期と非かんがい期では流れる流量が全く異なりますが、かんがい期の流量状況の良いときで最大10kW、通常では6~7kWの電力を24時間安定して供給できるように設計しました。年間の発電量は約35,000kWhを想定しており、一般家庭世帯では約10件分に相当し、年間約30tのCO2削減をすることができます。


発電開始!

事業の特徴を教えてください。

八千代エンジニヤリングは、有識者を交えた「かながわ農業用水小水力発電技術研究会」で議論を重ねながら、水車の形式や発電規模を決定し、電気事業法等の関連手続きや電力会社との協議なども行いました。途中、工期内に納まるかヒヤヒヤ(?)しながらも、設計から発電設備の据え付けと試運転まで平成24年度内に無事に全工程を完了しました。

この事業では、再生可能エネルギー固定価格買取制度を適用し、設備認定を受けました。これにより資源エネルギー庁の定める固定価格にて20年間売電をすることが可能になりました。小水力発電は再生可能エネルギーの各方法の中でも安定して供給できるシステムですが普及には色々と検討することが必要であり、本事業のような小水力発電の認定は、まだ珍しいぐらいです(2013年4月現在)。

この様な既存水路に後付けで設置する小水力発電はこれからさらに増えていくことが予想されます。それは未利用エネルギーを回収・利用することであり喜ばしいことですが、技術的・維持管理などでまたまだ課題も多くあります。今後は発電状況を継続してモニタリングなどを行いながら一つ一つ改善点を見出していくことも必要です。


新聞記事にも紹介されました!


電力会社の工事立会検査

担当:総合事業本部 水工部 中野裕之

2005年入社。入社当初はコンクリートダム・フィルダムの設計・施工計画・積算業務に従事。2009年頃より水力発電の業務に従事し始め、現在は水力発電及び関連業務に従事。

※サイト公開時(2013年)当時の情報です。

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