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八千代エンジニヤリングが毎月お届けするちょっとイイ話

外来種問題-1 外来種を入れたのは、人間です。

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八千代エンジニヤリングがお届けする『3月の特集』は、外来種問題です。このテーマを、ふた月連載でお送りします。最近、急速に増えた身近に存在する、日本にはいなかった生き物たちが、日本の社会に与える影響について考えていきます。

外来種問題

私も実は外来種?

Written by Takeshi Yoshida (吉田 武司)

地方から出てきた私は、東京に暮らす人にとって外来種かもしれませんが、害はまったくありません。でもある日突然、宇宙人が降りてきて私たちを退けて拡大したら、人類の歴史や文化はもちろん、私たちの全てが食い尽くされてしまうかもしれません。

最近は世界がグンと近くなって、ペットブームとともに珍しい生き物がアチコチで見られる世の中です。中には日本の風土に適応して繁殖するものも多く、弱肉強食の生物界でバランスが崩れてきています。

でも、ここで挙げている外来種問題の原点は、宇宙人でなく私たち人間の仕業であるというところにあり、これは言い訳のできない事なんです!

外来生物ってどんな生き物?

外来種・外来生物ってご存知ですか?近年は、外来生物法が施行されたことなどもあり、随分とメディアでも取り上げられるようになっているので、みなさんも一度は耳にしたことがある言葉だと思います。

身近な外来生物というと、四つ葉のクローバーでおなじみのシロツメクサやタンポポ、縁日で見かけたミドリガメ、アメリカザリガニ、釣愛好家に親しまれてきたブラックバスなどがあげられます。「身近な外来生物」と書いたように、われわれが生まれ育った記憶の中にも一度は登場してきたのではないでしょうか?
身近になった外来生物、ちょっと変な感じですね。

外来生物は、環境省のホームページを参考にさせてもらうと、本来地域にいなかった生物が地域外から入ってきた生物のことを指します。外来生物法は、海外から入ってきた生物に焦点を絞り、人間の移動や物流が盛んになり始めた明治時代以降に導入されたものを中心に対応しています。

 

環境省 自然環境局「外来生物法」のページへリンク

 

外来種問題って何?

外来生物のどこが問題なのでしょうか? たとえば、沖縄島に放されたジャワマングースの例をとって考えてみましょう。

ハブは、長い間沖縄の人々を苦しめてきました。ハブにかまれると命にかかわります。そこで、ハブに強いマングースを放してハブを減らそうと考えたのです。「ハブとマングースの決闘」。ご存知のように沖縄島では、以前はハブとマングースが決闘する見世物がありました。

本来の生息地では、マングースはごくごく普通の生き物として生息しています。それなりに生物間のバランスが取れているのです。しかし、沖縄島に移入されたマングースのように、天敵がほとんどいない地域では、既存の生態系(在来生物)を捕食して定着してしまうのです。また、生態系への影響もさることながら、農作物への被害等さまざまな被害をもたらします。

沖縄島の場合、非常に希少な生物が存在します。代表的なものにヤンバルクイナやノグチゲラ、イシカワガエル、ヤンバルテナガコガネなどが生息しています。これらのほとんどの種が、北部のやんばる地域に生息しています。これを含む豊かな生態系が維持され育まれてきました。そこに、外来種が進入してくることにより、餌の競合や捕食(たべられてしまう)がおこり既存の生態系が損なわれる、即ち生物の多様性が損なわれることになるのです。これが問題なのです。

でも、忘れてはいけないのは、人間の都合だけで移入されてきた外来生物が沢山いるということなのです。

 

次回、4月の特集もお楽しみに!

現在、環境省が積極的に法律を施行して外来種問題への対策を進めています。私たち八千代エンジニヤリングも問題解決に向けての取り組みに携っています。

外来種問題は、まだまだ始まったばかりで、多岐にわたる複雑な課題が山積みの状態です。しかし、私たちがこれまで培ってきた建設事業における技術を活用して活躍できる場が多々あります。

来月は、そんな私たちの取り組みを紹介しながら、外来種問題をどうしていけばイイのか?未来のヴィジョンとは?という話題でお伝えします。

また、皆さんのお考え、ご意見をお聞かせ下さい!多くの視点に立って私たちはコンサルティングを展開していきます。

 

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貴重種が危ない!

たとえばこんな生き物が、絶滅の危機にさらされています。

  • ヤンバルクイナ
  • リュウキュウヤマガメ
  • イボイモリ
  • イシカワガエル
  • ヤンバルテナガコガネ

 

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