1. TOP
  2. ちょっとイイ話
  3. 2007年
  4. 自分の命は自分で守れますか?

八千代エンジニヤリングが毎月お届けするちょっとイイ話

防災 自分の命は自分で守れますか?

  • 社会計画

いつ、どこで起こるかわからない災害。意外と知られてはいませんが、みなさんの住んでいる県や市町村では、地域の危険度診断などを掲載した"ハザードマップ"を無料で提供しています。ぜひ一冊、手元に置きながら、「防災」について考えてみませんか。

防災

災害を知る

Written by TERAWAKI Manabu 寺脇学

私たちの住む日本は洪水、地震、津波、高潮、がけ崩れ、土石流、地滑り、火山噴火などの自然災害の危険性を常にかかえています。さらに、近年ではテロや未知の感染症など新しい災害の可能性もあります。

防災には災害がいつ、どこに、どのように発生するのかわからないジレンマと防災投資効果が目に見えないというジレンマがあります。しかし、この投資を惜しむと災害に負けてしまいますから、被害と人命の損失を少しでも軽減する投資を行い、災害とうまくつきあうことが必要なのです。

みなさんは自分の体調を"人間ドック"によって、お金を払って調べているように、災害という危機に向き合うことからはじめましょう。

生死を分ける避難

自分の住んでいる地域の危険箇所は確認できたでしょうか?次は危険を感じた時の避難の重要性です。避難は災害を回避するための最も効果的な防災行動であり、みなさんの生死を左右するのです。逃げるが勝ちといいます。

 

危険を感じた時の人間の心理

では、危険を感じた時に人はすぐ逃げることができるのでしょうか?

人は何か起こっても周りが動かないと「たいした事はない」「自分だけは大丈夫」「何かの間違え」と思いたい心理が働き行動しないそうです。これを「正常化の偏見」といいます。これは、人の心はある程度鈍感にできていて、ある範囲までの異常は異常と感じないで正常の範囲として処理しているのです。もし、日常生活の中で些細な変化にすべて対応していたら、人間の神経は疲れ果ててしまうからなのです。

みなさんはどのような危険を感じたときに行動しますか?
 災害報道があった時には自分だったらどうするかということを想像してみてください。

防災とはいかに災害を想像(イメージ)できるかがもっとも重要なのです。

 

携帯依存症?

今はほとんどの人が携帯電話を持っています。「いつでもどこでも相手とつながることが当たり前」という感覚が定着しており、携帯電話がないと生活できない人までいるぐらいです。

しかし、災害時には当然電話はつながらないですし、つながらなければ私たちは動揺し、大きな不安とストレスで正常な行動がとれなくなります。それを少しでも解消するために"災害伝言ダイヤル"や"災害伝言メール"の存在を知っているだけで心のゆとりができるのです。

そういえば、携帯電話の普及するにつれて公衆電話を見かけなくなっていませんか?自分の家や会社の周辺で一番近い公衆電話の場所を定期的に確認しておきましょう。

 

一人暮らしの冷蔵庫はコンビニエンスストア

みなさんは家を探す時にスーパーやコンビニエンスストアが周辺にあるかどうかを一つの選択肢に選ぶ人が多いのではないでしょうか?

「冷蔵庫は?」という質問に「近くにコンビニがあるからいらない」と答える若者が多いのです。現代日本人は危機管理本能をいつまでも持たないところが問題かもしれません。

スイスに旅行した時にガイドさんから紹介されたのですが、スイス国民になると二週間の食料備蓄が義務づけられています。これはスイスが戦争等で孤立した場合の対策だそうです。また、アメリカも同様な危機管理意識で食料を備蓄することが国民に定着しています。

日本国民は"平和ボケ"かもしれませんね。

 

ハザードマップ事例


市民啓発ビデオ[00:07:42]

2007年2月17日鹿嶋スタジアムにて、防災訓練前に上映された映像です。

自分の命は自分で守る

みなさん、税金は払っていますよね?税金を払っているから、災害時には行政がなんとかしてくれる。いや、するべきと思っていませんか?

災害直後に行政職員もすぐには役所に行くことはできません。また、災害時のあなたの命を左右するのは災害直後の対応に尽きるといっても過言ではありません。

これはある自治会長様の話です。

阪神淡路大震災の時にはスコップやショベルがあれば少しでも多くの命を助けられたのにという声を聞くこと機会がありました。災害時には道路が寸断され、消防車や救急車なんて呼んでも来ることができません。自分たちでどうにかするしかないのです。だから、今はその教訓をもとに地域でいろいろな活動を行い、備えをしているそうです。

みなさん、行政ができることには限界があります。だから、「自分の命は自分で守る」「自分の家族を守るのはあなた自身です」ということを考えて、防災における「備え」を少しづつでもしてみましょう。

ニュースで見る災害はいつか自分にもやってくるかもしれません。その時のために・・・

 

ページトップ