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八千代エンジニヤリングが毎月お届けするちょっとイイ話

雷のはなし 日常の雷対策

  • 河川・水工

いよいよ梅雨入りシーズンです。これから夏場にかけて雷が多くなりますね。そこで今回は雷の予防策についてご紹介します。

~日常の雷対策~

金属を身に着けていると危険って本当?

Written by cho younosuke 長洋之輔

海水浴場で雷が発生した場合、ネックレスやメガネは雷が落ちやすいので外したほうが良いと思っている方が多いと思います。 しかし、さまざまな実験結果によれば、貴金属が特に危険というわけではないようです。つまり、"金属=電気が通りやすい"ことは確かですが、 "金属=雷を呼ぶ"ということではありません。

このように、巷で言われている雷の「知識」を検証しながら、雷シーズンの対策を紹介します。

雷に対する身の守り方

雷はとがったものに落ちやすい!

落雷は、高い樹木や高層ビル、鉄塔といった高いところで多くみられます。しかし、広い空き地や原っぱにポツンとある低木などにも落雷します。

ビルの屋上に設置されている避雷針は、雷を誘導し、落雷を受け、その雷電流を地中に流して建物被害を防ぐものですが、 その形状は「とがった形」をしています。とがった形は雷を寄せ付けやすいからです。

これを裏付けるように、身の回りのものでは、傘やゴルフクラブ、釣竿、バットといった先のとがったものや棒状のものが危険です。 金属か否かといった材質の問題よりも、形状の方が問題なのです。

雷から身を守るために!

みなさんも天気予報で悪天候が前もって分かっていればわざわざ出かけたりしないと思いますが、 もし家族や友人と山や海にでかけているときに天候が急変し、雷に出くわした場合はどうしますか?

建物に避難するのが一番安全です。 つい雨宿りがてら木の下に避難してしまいがちですが、木も避雷針の役割をするので、幹や枝を通った雷に感電するケースがあります。 ですから、むしろ幹や枝から2m以上離れることが重要です。 目安となる安全地帯は、木の高さの半分程度の半径と、かつ、木の頂上から45度の角度で結んだ円周上付近です。(図1)

木の下の安全地帯
図1:木の下の安全地帯

なお、木立がないところでは、できるだけ低い場所や窪地へ避難しましょう。

運動場のように周りに遮るものがない広い場所では、 とにかく急いで安全な場所(建物など)を探し、避難することが重要です。 そして逃げるときは、バットやテニスラケット、ゴルフクラブなどはその場に放置してください。持ったまま逃げるのは絶対にやめましょう。

海上に落ちた雷は水面を伝わって感電します。 すぐに海からあがりましょう。しかし、あがった砂浜も運動場と同じような場所で危険です。そのまま砂浜からも逃げてください。 なお逃げ場がない場合は、すぐに靴を履いて、できるだけ体勢を低くしてください。

(ただしうつ伏せは×です。海面と同じように地面を伝った雷電流に感電します。)

ほとんど安全ですが、自宅近くに落雷があった場合、 電線や水道管から雷電流が侵入して感電する可能性があります。コンセントを抜いたり、入浴や炊事を中断するとより安全です。

(以前、家庭内コンセントを伝って感電したテレビが、爆発火災事故を起こしたことがありました。)

雷はどのようにして起こるのか

雷雲の中で起きていること

雷雲は大規模で強力な上昇気流によって発生します。その雷雲の中では大きな氷と小さな氷の粒が衝突しあっています。 そして、衝突によってマイナス電荷を帯びた大きな氷は重力作用により下方へ移動、プラス電荷を帯びた小さな氷は上昇気流の作用で上方へ運ばれます。

図2雷の発生
図2:雷の発生
日刊建設通信新聞社「IT社会と雷保護システム」より引用

雷雲のメカニズム

雷雲の中ではマイナス電荷が蓄積され、地上にはその逆の電荷(プラス)がたまりやすくなります。 空気層を破って下方の結合相手を探そうとするマイナス電荷が、地上の尖ったもの(高い建物の角,樹木の頂上など) より跳びだしてきたプラス電荷と結びついたときに「落雷」となるわけです。

落雷のメカニズム
図3:落雷のメカニズム
日刊建設通信新聞社「IT社会と雷保護システム」より引用

八千代エンジニヤリングの仕事

PDFファイル
「yec雷防止システムのご提案」
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ダム・河川・交通施設等における監視制御機器・無線鉄塔・アンテナなどの通信機器は、電子機器が多く使われています。 これらの電子機器は落雷による異常電圧に非常に弱く、 場合によってはシステムが止まって甚大な被害をもたすことになります。

当社では雷被害の防止対策を立案・計画・設計を行っており、安全な社会を目指しています。

コラム

雷雲は上昇気流による気象現象ですが、その反対に下降気流により積乱雲から爆発的に吹き下ろす気流をダウンバーストといいます。 4月のある日、私が穏やかな風(風速3~5m/sec)の中でヨットを楽しんでいたところ、急に風がやんで海面は鏡ようになりました。 ふと北の空を見ると、真っ黒な雲がどんどんこちらへ向かってきます。

と!その直後、北から突風(藤沢気象台24m/secを観測)が吹き始め、周囲の船は港に一目散!!

私は風が落ち着くのを待ってから、レスキューのためにボートで沖へ出たところ、ヨット部らしき学生たちは船体ををさかさまにした状態(沈)で 積乱雲の通過をやり過ごしていました。 そして約1時間後、風が元に戻ると、学生たちは風に同じくまるで何事もなかったかのように練習を始めていました。

あとで学生たちに訊くと、落雷も心配されたためにこのような避難態勢をとったそうです。




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