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八千代エンジニヤリングが毎月お届けするちょっとイイ話

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マングース北上防止柵

マングース北上防止柵は、マングースがこれ以上やんばる地域へ侵入することを防ぐために大宜味村の塩屋湾~東村の福地ダムの間に設置しました。設置工事は2005年から開始し、2007年に総延長約4.2㎞の北上防止柵が完成しました。北上防止柵の完成によって、柵より南側からのマングースの再侵入がほとんどなくなったため、希少種が多数生息する北上防止柵以北での捕獲に専念できるようになりました。これにより、北上防止柵以北のマングースの低密度化が実現しています。

マングース北上防止柵設置位置の図 【マングース北上防止柵設置位置の図】

北上防止柵の形状実験

北上防止柵の形状を決める実験は、沖縄県事業として琉球大学と共同で行いました。試験柵の中にマングースを放ち、マングースの柵に対する行動をビデオで観察しました。この実験を12種類以上の試験柵で実施し、防御効果を確認しました。

その結果、柵の上部に「マングース返し」のための金属板を取り付けたものを実際に設置することにしました。この柵は、実験したマングース8匹中7匹が越えられなかった形状に加え、材質も金属製で頑丈なため耐久年数が高いこと等から採用されました。

北上防止柵の形状 【北上防止柵の形状】
完成した北上防止柵の写真 【完成した北上防止柵の写真】

北上防止柵の効果

捕獲されるマングースの数も、柵の北と南で大きく違ってきています。柵の南側では非常に多くのマングースが捕獲されるのに対し、柵の北側ではごくわずかな数のマングースしか捕れなくなってきています。これは北上防止柵の効果が現れていると考えられています。

この効果を裏づけるために、柵の南側に特殊な餌(この餌を食べたマングースは毛の一部が色付きになる)を設置して、特殊な餌を食べたマングースの移動状況を調べました。その結果、柵の南側では特殊な餌を食べたマングースが数多く捕獲されましたが、柵の北側では特殊な餌を食べたマングースは捕獲されず、柵の南側のマングースが北側へ移動していないことが確認できました。

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