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八千代エンジニヤリングが毎月お届けするちょっとイイ話

こころが通うまちづくり はじめよう、こころのバリアフリー

  • 社会計画

「こころのバリアフリー」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。一人ひとりがお年寄りや障害のある人のことを理解し、相手の気持ちになって考え、協力していくこと。そう言われても、具体的に何をしたらいいのかは、よくわかりませんね。

今月は、バリアフリーの様々な取り組みを紹介しながら、誰にでもできる「こころのバリアフリー」を考えてみたいと思います。

こころが通うまちづくり

いろんな「みんな」がいます

Written by Makiko Ueda 上田真紀子

様々な人がまちの移動や施設の利用等に制約を受けています。お年寄りや身体に障害のある人だけでなく、知的・精神・発達障害のある人、妊娠中の人や子供連れの人、外国人やその場所に不慣れな人、一時的にけがをしている人など、多くの人が様々な理由で「困った」と感じています。

また、「お年寄りや障害のある人」と言っても、一人ひとりみんな状態が違います。例えば車いすを利用している人であっても、足が不自由なだけとは限りません。疲れやすく運動ができない人、体の一部が麻痺している人など様々です。また、聴覚に障害のある人や内臓に障害のある人、精神障害のある人などは、見た目にはわからないため、周囲の人から理解を得られにくいという悩みを抱えています。

「いろんな人がいるんだ」と知ることが、こころのバリアフリーの第一歩です。

まちで見かけるバリアフリー

バリアフリーは、エレベーターを設置したり段差をなくすことだけではありません。細かいさまざまな工夫がされています。

あなたはどのくらい知っていますか?


エレベーターのボタン

矢印の形に凹凸があるので、目が不自由で点字がわからない人でも触ってわかります。

エレベーターのボタン
エレベーターのボタン

エレベーターの鏡

ファッションチェック...ではなくて、車いすの人が後ろ向きのまま出る際に後方を確認するために使います。

エレベーターの鏡
エレベーターの鏡

黄色いブロック

床に貼られた黄色のブロックは「視覚障害者誘導用ブロック」といいます。線状のものが安全な道筋を示し、点状のものが一時停止や注意を促します。

黄色いブロック
黄色いブロック
(左:線状ブロック、右:点状ブロック)

自動券売機の足元

車いすの人でも券売機に近寄れるように、足元の奥行きが深くなっています。

自動券売機の足元
自動券売機の足元


電車の扉のランプ

耳の不自由な人でも、ランプの点滅でドアの開閉するタイミングがわかります。

電車の扉のランプ
電車の扉のランプ


バス車両

乗り降りが楽になるように、乗降口に階段のないノンステップバスの導入が進んでいます。また、バス停ではエアサスペンション(空気ばね)で車高を下げて、乗降口と歩道との段差を少なくします(ニーリング)。

バス車両
バス車両

こんなこと、していませんか?

障害のある人のための設備などがあっても、周りの人のマナーが悪かったり、思いやりがないために、困っている人たちがいます。

  • 視覚障害者誘導用ブロックの上に荷物や自転車を置いてしまう
  • 自転車で歩道を走り、歩行者の脇をすり抜ける
  • 障害者用の駐車スペースに停めてしまう
  • 電車やエレベーターに我先にと乗り込む

あなたの行動が、誰かのバリアになっているかもしれません。

気づきと思いやり

障害のある人が、常に何かに困っているわけではありません。逆に、障害があるように見えない人でも、何かに困っている人がいるかもしれません。また、障害があることを偏見の目で見たり、「かわいそう」と必要以上に特別扱いすることが新たなバリアになることもあります。

障害は特別なことではないと考え、困っている人に気づき、思いやりの気持ちでサポートすることで「みんなにとってやさしい社会」に近づくことができます。

以下に、お年寄りや障害のある人が困っていることの例を紹介します。

お年寄りが困っていること
車いす利用者の困っていること
視覚障がい者の困っていること
聴覚障がい者の困っていること

はじめよう、こころのバリアフリー

ここまで読んでいただいて、「バリアフリー」が少し身近になったでしょうか。施設の改良と周囲の人の配慮、どちらも欠かせないということを多くの人に理解してもらえたら嬉しいです。

最後に、困っている人をお手伝いするときの心構えをお伝えします。

まず、声をかけてみましょう
→困っているのかな?と思ったら、「何かお手伝いすることはありますか?」と聞いてみましょう。
断られても、がっかりすることはありません
→障害のある人でも、その場所に慣れていたり、自分で解決したいと思っている人もいます。あなたの親切はきっと相手に伝わっています。
相手が何を手伝ってほしいのかを聞きましょう
目の不自由な人を本人の知らないルートで移動させるなど、勝手な思い込みや判断で行動すると、逆に迷惑になってしまうこともあります。
決して無理はしないようにしましょう
→急な坂道で車いすを押す等、慣れない人には危険なことも多くあります。「ちょっと自信がない」と思ったら、周りの人に声をかけて手伝ってもらいましょう。

八千代エンジニヤリング(yec)の取り組み

yecでは、市町村のバリアフリーに関する計画作成や、道路等公共施設のバリアフリー設計、市民とのバリアフリー点検ワークショップの運営支援、こころのバリアフリーの啓発ガイドブック作成など、ハード・ソフト両面から「みんなにとってやさしい社会」づくりを支援しています。

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