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八千代エンジニヤリングが毎月お届けするちょっとイイ話

意外と身近にある放水路 洪水防御におけるハード対策

  • 河川・水工

普段何気なく見ている川も実は人工的に作られた水路だったりします。今回は、洪水による浸水被害を軽減する目的で人工的に作られた水路について紹介します。

洪水防御について

磯部滋,Isobe shigeru

台風や前線等の影響による大雨時に河川水の氾濫による水害を防止・軽減するために行われる河川改修(土を盛って堤防を作る、川の幅を広げる・掘り下げる)やダム、遊水地などの構造物で対策することを『洪水防御(治水)』によるハード対策といいますが、今回は、同じ洪水防御の方法でも放水路について説明します。

  






 

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放水路は、ダムや遊水地と同じ『洪水防御』によるハード対策の一つで、洪水の全部又は一部を海などに放流し川からの氾濫を防ぐため、川から分派させる形で新たに開削される人工の水路のことを言います。分水路とも呼ばれ、道路でのバイパスのようなイメージです。

写真① 
放水路のイメージ 



放水路が出来ることによって、これまで浸水被害を受けていた市街地の被害が軽減されるため、洪水に対する川の安全性の向上と被害の軽減による市街地の更なる発展も促進可能となります。

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近年は、新たに開削される放水路は、多くはありませんが、以前は比較的多く行われていて、主なものでは、雄物川(秋田県)、信濃川(大河津分水路・関屋分水路、新潟県)、荒川(東京都)、狩野川(静岡県)、太田川(広島県)など、全国各地に存在しています。
人工的に作られた水路も時間と共に地域に根付き、自然の川か?放水路か?わからないかもしれません。今、自分が住んでいる近くやいつも利用している身近な川について調べて見てみてはどうでしょうか?

写真② 
荒川放水路の位置と船上からの景色




普段は穏やかに流れている放水路も洪水時には、表情が一変し、濁流が流れ、本来の役割を果たしています。

写真③
まるで表情が違う放水路の流れ(信濃川大河津分水路)

また、最近では、首都圏外郭放水路のように、地下に大規模なトンネルを建設して洪水を取り込み、江戸川に放水する地下放水路なども建設されています。

写真④
首都圏外郭放水路全体イメージ図
出典:国土交通省関東地方整備局江戸川河川事務所HP

写真⑤
首都圏外郭放水路(庄和排水機場 調圧水槽)

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大河津分水路は、越後平野を洪水から守るため、開削して作られた放水路です。1922年に通水し、建設後100年近く経っています。現在、河口部では洪水時に川に流すことができる水の量(流量)が不足しているため(流下能力不足)、その解消を目的として分水路の広げる(拡幅)事業が予定されています。また、その工事と合わせ、老朽化し、洪水時の流れによって河床が低下することを防ぐ目的で設置されている床固めの機能が低下しているため、その改築も予定されています。

写真⑥
大河津分水路河口部拡幅事業内容のイメージ

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私たちが住んでいる日本は、毎年のように災害に見舞われています。今年も熊本や鳥取での地震、北海道や岩手などの台風10号による被害は記憶に新しいことと思います。我々技術者は、日々これらの災害に備え、対処し、安全・安心な生活を提供できるように取り組んでいます。

 

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