1. TOP
  2. ニュース
  3. お知らせ
  4. 連続サイフォン式取水設備~低コストでメンテナンスフリーの取水設備~
お知らせ

2005年09月09日
連続サイフォン式取水設備~低コストでメンテナンスフリーの取水設備~

1.連続サイホン式取水設備とは

 ダムにおいては、下流域の河川環境を保全するために、放流水の温度や濁度を適切に維持しなければなりません。そのため、貯水位の変動などに応じて取水する位置を選ぶことが可能な選択取水設備を設ける必要があります。

図-1 従来の選択取水設備のイメージ
(イ)水位が高い場合 (ロ)水位が低い場合

 しかし、従来の選択取水設備(図-1)では建設費が高く、水密ゴムの交換など、維持管理にも多くの手間がかかってしまいます。そのため、最近の公共事業費の縮減要求に対し、新たな型式の開発が求められていました。

 今回開発した連続サイホン式取水設備は、逆V字管を連続して配置し、空気により止水を行う新しいタイプの選択取水設備です。既存のエアーロック式取水設備を改良したものであり、逆V字形の取水管を連続的に配置することにより高度な選択取水を可能としました(図-2)。



図-2 連続サイホン式取水設備のしくみ

水位

 高 <<

>> 低 


 従来型式のような鋼製ゲートや開閉装置は存在しないため、建設コストは半額程度となります(図-3)。また、水中に可動部が存在しないことから維持管理も大幅な省力化を図ることが可能となります。


図-3 取水設備の建設コスト比較(連続サイホン式を1とした場合)



2.採用実績

 国内では平成13年(2001年)に沖縄総合事務局の羽地ダムにおいて、多孔式の選択取水設備として建設された実績が唯一となっていますが、現在二つのダムにおいて建設が予定されており、既に工事発注の準備段階となっております。

 この取水方式の原型は、イギリスで1960年代に開発されました。逆U字管の頂部に給排気することにより止水や通水を行う多孔式の選択取水設備として、1970年代からはマレーシアにおいても建設されています(表-1)。

表-1 海外におけるエアーロック式取水設備の実績
ダム名称 国名 完成
年度
ダム型式 総貯水容量
(百万m3)
堤頂長
(m)
堤高
(m)
取水管段数
Llyn Celin R. U.K. 1966 アースダム 90 671 44.8 5
Durian Tunggal Malaysia 1977 アースダム 32.6 285 23 1
Semenyih Malaysia 1985 アースダム 61.4 800 49 3
Sg,Terip Malaysia 1987 アースダム 48 500 43 1
Upper Muar Malaysia 1991 アースダム 53 300 55 3
Juaseh Malaysia 1993 アースダム 33.2 220 30 1

パンフレット(PDF)を開きます。 詳細は、パンフレット(PDF)をご覧下さい(PDFファイル:837KB )
パンフレット表紙イメージ

3.お問い合せ先


担 当 総合事業本部 砂防・水資源部 橋村
総合事業本部 機電部 勝山
T E L 03-5906-0770(代) F A X 03-5906-0113
担 当 九州支店 技術第一部 原
T E L 092-751-1431(代) F A X 092-725-0581
 

 

ページトップ