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2019年04月10日

熱利用検討部会が神津島村長に提言書を提出いたました。

弊社は昨年度より、東京都神津島村において地熱資源開発事業の可能性調査を行っており(注1)、地熱発電の実現を目指しています。村内の農業や観光の関係者を委員とする「熱利用検討部会」は、地熱発電後の熱水を地方創生につなげるための方策について2018年8月より全5回開催し、議論してきました。なお、弊社は当部会にアドバイザーとして携わりました。


この度、当部会(提出者:神津島農業協同組合 中村隆儀組合長)が、地熱発電後の熱水の農業ハウスや温泉施設、老人福祉施設への活用を求める提言書を、2019年4月9日に神津島村役場にて、前田弘村長に提出いたしました。


今後も弊社は、神津島村役場や神津島農業協同組合等と連携し、地熱発電や熱水活用の実現による地域社会への貢献を目指してまいります。

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(左から)弊社事業開発本部開発推進部長 檀/ 神津島農業協同組合 中村組合長/神津島村 前田村長



【取り組みの背景】

神津島では、農業の衰退が深刻な問題となっており、農家の減少が進んでいます。暖房が必要な作物の農業ハウスに地熱発電後の熱水を活用することで、コストを抑えながら周年栽培を行うことができ、農業所得の拡大や担い手の確保につながります。
また、地熱の活用により、上記のメリットの他にも六次産業化や観光振興への波及効果が期待されます。
例えば、新規就農者の一人は、パッションフルーツを使ったアロマオイルやジャム等の加工品の製造に、クラウドファンディングを活用して取り組んでいますが、原料の確保に苦慮しています。周年栽培によりパッションフルーツの生産量が増加すれば、これらの加工品の更なる増産や、増産した加工品を島内の売店等に流通させ、お土産として観光客向けに販売することも可能となります。

(注1)弊社の神津島における取り組みは、経済産業省による平成30年度第1回「地熱発電に対する理解促進事業費補助金」事業に採択されています。




■過去リリース
神津島における地熱資源開発事業可能性調査の着手について(2019年11月6日掲載)