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yecが誇る名人たち

日本の国土は約3万kmにも及ぶ海岸線に囲まれ、多くの都市は人口・資産の集中している海岸際の低平地にあります。またそれら都市を結ぶ道路・鉄道は海岸際を走っています。さらに、物資の輸送基地ともなっている港湾・漁港は海岸に作られています。
このような海岸域を津波・高潮・海岸侵食などの災害から守ることは我が国にとって重要であることは言うに及びません。さらに、海岸は人々の憩いの場、イベントなどの思い出の場、祭事の場ともなっています。

最近、世界遺産となった三保の松原も日本の海岸風景を象徴するものです。一方、海岸域は戦後の日本の経済成長とともに、埋め立てや港湾・漁港などの構造物が作られ、開発されてきました。しかし、それら開発が海岸の地形を大きく変えるとともに、海岸の土砂移動の均衡までも壊し、その結果、海岸の侵食・堆積問題が発生しています。
さらに、多くの日本の海岸は河川から運ばれてきた土砂で形成されてきたため、ダムなどの建設により河川からの供給土砂が少なくなると土砂の移動のバランスが崩れて海岸が侵食するという問題が生じてきています。

私は、このような海岸侵食など海岸域での土砂に関わる諸問題に多く関わってきました。
現地において計器により波浪や流れの観測を実施したり、色のついた砂をトレサーとして流して土砂の移動方向を確認したり、水面下の見えない土砂の移動現象の解明をしてきました。さらに、数値モデル、つまりコンピューターで海岸域での土砂移動をシミュレーションするモデルを構築し、対策の効果や影響を予見し、どのような対策が海岸にとって望ましいか検討してきました。

現在は、海水浴や夏のイベントの場となる新潟県の海岸(信濃川河口から西に続く砂浜海岸)や石川県の海岸(手取川河口周辺海岸)の海岸侵食問題に関わるなど、より良い海岸の再生に取り組んでいます。

 

高木利光(2016年7月フェロー認定) | 海岸技術の伝承

【新潟県金衛町海岸】
砂が流出しないような対策施設により、海水浴場としての砂浜を安定させています

【石川県千里浜海岸】
車が走れる海岸ですが、最近、砂浜が狭くなってきています

【和歌山県白良浜】
オーストラリアから白い砂を輸送して海水浴場として整備しています

【島根県和木波子海岸】
沖に波を弱める人工リーフ(石材で作った浅瀬)を入れて、砂浜を復元しようとしています

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