1. TOP
  2. 事業案内
  3. 河川・水工グループ
  4. 大規模地震に対するダムの耐震性照査

ダム

dam_title_chiba.jpg

ダムの耐震性能照査の背景

1995年兵庫県南部地震の発生

1995年1月17日に発生した兵庫県南部地震(阪神淡路大震災を引き起こした地震)では数多くの土木構造物に被害が生じました。これを契機に、土木構造物の耐震性への社会的関心が高まることになりました。そこで土木学会では「現在から将来にわたって考えられる最大級の地震動」をレベル2地震動と定義し、様々な土木構造物においてレベル2地震動に対する耐震性能を照査する取り組みが始まりました

ダムの耐震性照査の取り組みの開始(2005年)

土木構造物の耐震性能照査の取り組みが行われる中、ダムにおいてもレベル2地震動に対する耐震性能照査の目的や要求性能、そして解析手法の検討が行われて、2005年に国土交通省河川局より「大規模地震動に対するダム耐震性能照査指針(案)・同解説」が策定されました。そして、この指針(案)に基づいて全国のダムの耐震性能照査が取り組まれることになりました。

ダムの耐震性能照査のながれ

耐震性能照査の流れ

ダムの耐震性能照査は、①レベル2地震動の設定、②ダム本体の耐震性能照査、③ダム関連構造物の耐震性能照査、の流れで行います。その内容は以下のとおりです。

レベル2地震動の設定

照査対象となるダムにおいて、現在から将来に渡り発生が予想される大規模地震、つまりレベル2地震動を設定します。
レベル2地震動の設定にあたっては、ダムサイト近傍で過去に発生した大規模地震の履歴、将来発生が想定される内陸型地震動(断層型)や海溝型地震動(大陸プレート型)について、既往の文献やダム建設時に行われる第四紀断層調査結果などを基に検討を行います。
そして、ダムサイトへの影響が最も大きいと予測される地震動を「レベル2地震動」として設定します。

ダムの耐震性能照査

レベル2地震動を設定した後、ダム本体の耐震性能照査を行います。
ダム本体の耐震性能照査は、ダムにレベル2地震動が発生した場合の地震動を入力動とした解析を行い、解析の結果得られる応力(ダムに発生する力)や変形などから、ダムが耐震性能を確保しているかを確認することになります。
レベル2地震動が発生した場合に、水を貯める機能(貯水機能)が損なわれていなければ、ダム本体は耐震性能を確保していると判断します。

ダム関連構造物の耐震性能照査

ダムの耐震性能照査を行った後に、ダム関連構造物の耐震性能照査を行います。
「ダム関連構造物等」とは、ゲートなどの放流設備や、放流設備を操作するための電気設備、放流設備へアクセスするための通路などを指します。
ゲート等の放流設備は堤体の中に設置されている場合があるため、ダムの耐震解析から得られる応答加速度等の入力条件を用いて、ゲート等の耐震性能照査を行うことになります。
レベル2が発生した場合に、ダムの水を貯める機能(貯水機能)が損なわれていなければ、ゲート等のダム関連構造物は耐震性能を確保していると判断します。
また、地震後に貯水池の水位を変える必要があるゲートでは、地震後にゲート操作が可能であることを確認します。

ダムの耐震性能照査の取り組みは1995年兵庫県南部地震をきっかけに始まりましたが、この1995年兵庫県南部地震以外にも、わが国では大規模地震が頻発しています。
また、内閣府や地震調査研究推進本部によると、今後においても大規模地震の発生が予測されていることから、ダムの耐震性能照査の取組みを進めてまいります。

ページトップ