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  4. 河川構造物の管理方法について

河川

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はじめに

 

河川構造物の役割

川べりを歩くと、普段利用している道路や鉄道の橋といったものから堰・水門・樋門と言われるような河川構造物を目にするはずです。とはいえ、河川構造物がどんなものなのか知っている人は少ないのではないかと思います。

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河川構造物の役割は大きく分けると二つあり、洪水から町を守る「治水」、農業用水や工業用水を取水するための「利水」の役割があります。
たとえば、樋門には門柱という部材がありますが、これはゲートの開閉を行うためにあるものです。地盤沈下や地震などの影響で門柱が傾いており、ゲートが閉まらない状態では、洪水時に堤内地側に河川水が逆流することになります。このように、それぞれの構造物が役割を果たすべく、機能を維持しいていく必要があります。

近年ゲリラ豪雨という言葉をよく耳にしますが、異常気象による水害リスクが高まる中、確実に構造物としての役割を果たすことが求められています。

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河川構造物の老朽化

 

河川構造物は、直轄管理区間ではおよそ10000施設が設置されており、樋門・樋管が9割以上を占め、残りの一割弱を揚排水機場、堰などが占めております。これらの施設は平成23年時点で、設置後40年以上経過している施設が約4割を占めており、10年後には6割、20年後には8割となります。

河川構造物は主に鉄筋コンクリート製であり、古くなった施設では、劣化等により本来有すべき性能が失われていくため、現在の構造物の状態を把握する必要があります。また、河川構造物の設置場所は様々であり、感潮区間では、海水に含まれる塩分がコンクリート内部に浸透し、内部の鉄筋が腐食するといった劣化現象が起こります(塩害)。このように、河川構造物は経年的に劣化していくため、機能を維持しているか確認を行い、管理していく必要があり、そのために点検が行われています。

直轄管理区間(指定区間外区間) 国土交通大臣によって指定された一級河川で、都道府県知事が法定受託した区間(指定区間)以外の区間を直轄管理区間という。

河川構造物の点検

概要

河川構造物の点検では、一次点検と二次点検に分かれて実施されます。それぞれの点検内容は以下の通りです。

一次点検:目視調査を中心に、損傷がないか確認を行い、損傷が確認された場合は損傷の程度や大きさ、過去の記録から損傷の進展の有無を記録として残します。
二次点検:一次点検結果を踏まえ、①確認された損傷の原因把握、②設置環境から塩害や中性化といった目で確認できない劣化の進行状況の把握、③構造物が設計通りに施工されているか(配筋、かぶり、コンクリート強度の確認)を目的とし、二次点検が行われています。

上記の一次点検と二次点検の結果を総合的に判断し、構造物の健全性を評価していきます。健全性が低いと判断された場合は、適切な補修や補強を実施し、機能の維持を図る必要があります。

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yecの業務紹介

■江戸川
江戸川の排水機場について一次点検、二次点検を実施しております。外観目視調査では、ひび割れなどの劣化・変状を把握するとともに、中性化試験やはつり調査、赤外線調査などを実施しています。

■富士川
富士川の樋門、排水機場の一次点検、二次点検を実施しています。外観目視調査を基本として、中性化試験やはつり調査、構造計算等の結果から構造物の劣化・変状要因の分析を行っています。また、補修が必要とされた施設については、補修設計を実施しています。

■荒川
荒川下流部の河川構造物を対象に、既存の一次点検結果をふまえ、二次点検を実施しております。荒川下流部は感潮区間となるため、塩化物イオン調査とはつり調査を実施し、対策の必要性を検討しております。

■淀川
淀川の排水機場について一次点検、二次点検を実施しています。外観目視調査を基本とし、高所など目視で確認できない箇所はひびわれ計測システム「KUMONOSU」によりひび割れの劣化・変状調査を実施しています。

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