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  4. 遠賀川中島自然再生事業における湿地再生と住民参加

河川

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はじめに

自然再生事業とは?

自然再生は、かつて存在し失われた自然の姿を、人の手を加える量は最小として、自然の力を利用して目指す姿(目標)を維持継続していこうとするものです。

ここでは、九州を流れる遠賀川の中島(なかしま)において、国と地域住民とが協力して取り組んでいる事例を紹介します。

詳しくはこちらをご覧ください

遠賀川中島

福岡県中間市にある中島は、遠賀川の中下流部(河口から約12km)に位置する中州で、約28haに及ぶ広大な面積(福岡ドーム4個分)を有しています。島内には古墳が現存するなど、古くから耕作地等として利用されてきましたが、近年では訪れる人も少なく、人と川との関わりが希薄化していました。以前の耕作地はヨシ・オギの草地となり、タブ林などの樹林、キツネやイノシシ、ウサギなど貴重な動植物が存在します。

中島の課題

一方で、タブ林に隣接した竹林は荒廃し、セイタカアワダチソウなどの外来植物が広がるなど、自然環境の劣化が進んでいました。また、流域開発や河川改修の進捗に伴う湿地環境減少は、遠賀川流域における河川環境上の課題であったことから、中島を対象とした自然再生計画が立案されました。

自然再生事業の目的

自然再生計画における事業目的は、①生物多様性を支える基盤となる湿地環境再生により、遠賀川全体の生物資源供給源となること、②失われつつある地域と河川のつながりの再生、③外来種対策です。なお、平成20年度~平成23年度の整備により、事業はほぼ完成しています。

今回は、目的②を主とした地域住民の活動について紹介します。

住民参加

利活用施設の検討

中島自然再生への地域住民の関わりは、一般公募で集まった地域住民によるワークショップでした。ワークショップでは、約2年間に渡り話し合って利活用マップ(利活用施設)として計画を立てました。「中島の自然、治水、歴史に関する勉強会」、「自然再生の事例見学」、「中島でのイベント」などの題材について議論・体験することで、当初計画していた広大な花畑や休憩施設からオギ保全地区の設定やテラス・散策路など利活用施設が湿地を見学する際の補完的役割へと整理されていきました。
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住民団体の誕生

マップ完成後のワークショップでは、維持管理やイベントについて話し合いを続けることで、「自立して好きなように活動したい!」との思いが集結し、住民団体(愛称:タブリン)誕生につながりました。なお、タブリンとは、中島の神木であるタブ林+音の響きから付けた会の愛称です。

自然再生への住民参加プロセスがうまくいったポイントは以下の3つと考えます。①参加者の完全公募による多様な参加者の確保、②自然再生以外の広範な情報提供、③信頼関係に基づく対等な関係の形成。

活動内容

タブリンは、「中島を楽しみながら維持管理する」をモットーに様々な活動を自ら企画、実行しています。1年間の活動の様子を紹介します。維持管理・モニタリングを主とした活動に取り組んでいます。

活動計画は、毎月1回、活動の進捗状況報告や直近の活動予定をタブリン幹部が話し合う企画会議にて、話し合っています。

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