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河川

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はじめに

遊水地とは?

遊水地とは、洪水を一時的に貯留することで河川の流量を低下させる施設です。主な施設として、洪水を流入させる施設(越流堤)、貯留する施設(周囲堤、囲繞堤)、そして貯留した洪水を排水する施設(排水樋門)が必要となります。

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ここでは、yecが検討した五十嵐川における遊水地の事例を紹介します。

五十嵐川の概要

五十嵐川は新潟県を流れる信濃川水系の一級河川で、上流には大谷ダム、笠堀ダムがあり、出水時には洪水の調節を行っています。
H23年豪雨では五十嵐川上流の笠堀ダム地点で総雨量が985mm、最大時間雨量が80mmを記録しました。この豪雨により、上流に位置する笠堀ダムと大谷ダムは治水容量を使い切り、上流~中流域では堤防越水や破堤による浸水被害が発生しました。
H23年豪雨における甚大な被害を受けて、H23年豪雨のピーク時と同規模の洪水に対して安全に流下できるよう治水計画の検討が行われ、治水事業のひとつとして、遊水地の整備が計画されました。

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検討内容

検討内容については、「貯水容量」「越流堤」「遊水地形状」を紹介します。

貯水容量の検討

治水計画では遊水地に1,930m3の河川流量が到達するため、遊水地により130m3/sを調節し、下流の河川流量を1,800m3/sとする計画としています。そのため、最低限必要となる容量は到達流量の1,800m3/sを超える部分となります。地形特性や土地利用状況を踏まえ、この貯水容量を確保できる候補地点を検討し、遊水地の設置地点を選定しました。

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越流堤の検討(洪水を流入させる施設)

遊水地による洪水の調節量は、越流堤の位置や高さ、幅によって変化します。
例えば、同じ調節量を確保する形状は越流堤の高さと幅の組み合わせにより複数考えられますが、越流堤や遊水地の規模を考慮し、適切な形状を設定しました。

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遊水地形状の検討(貯留する施設)

越流堤の検討結果から、遊水地への越流量(調節量)が決まるので、これを貯留できる遊水地の形状を検討しました。遊水地計画地点の周辺は田畑として利用されている他、主要道路が走っているため、土地利用への影響を考慮した上で遊水地の範囲を検討しました。検討した範囲では周囲に堤防を設けるだけでは容量が足りないため、掘削による容量の確保を検討しました。

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業務成果

基本形状の設定

上述の検討より、越流堤は長さ235m、遊水地の容量は約180万m3(東京ドーム1.5倍)となりました。これらを基に越流堤や遊水地の基本形状を設定し、計画図を作成しました。また、関係機関との協議資料として、パース図を作成しました。

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建設中の様子

現在は計画した遊水地の工事が進められています。

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