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トップメッセージ

私たちは、社会課題に向き合い、
技術力と創造力をもって挑戦し続けます。

2023年1月、八千代エンジニヤリングは創立60周年を迎えました。

1963年の創立以来、『人間性の尊重と全員参加の経営』を基本とした経営理念を不変の価値観としており、社会や顧客の理想を実現することから考え、次世代につながる解決策の創造に挑戦していきたいと考えています。そうした中で社員一人一人が高い社会価値を創出し企業価値を高めていくこと、また短期的な解決に妥協することなく常に長期的な高い視座で課題に向き合うことで、「人類のために貢献し、発展し続ける」という使命を実現できると私たちは信じています。

快適で安全・安心な暮らしを支える「社会インフラ」を整え、維持するためのさまざまな課題に取り組み、社会に貢献してきた私たちは、常にその時々の社会情勢や社会課題と向き合っています。

自然災害の頻発、国際情勢の不安定化、進化するテクノロジーなど、世の中は加速度的に変化し、社会課題は多岐に複雑に絡み合っています。その中で常に持続可能な社会の実現を進め、次の世代へとつなげることが「今を生きる」私たちの使命であり、経営理念の実践そのものだと考えています。

人への投資

当社が社会貢献を果たしていく上で、最も大切にしているのは「人」です。特に、私たち総合建設コンサルタントは課題を解決する社員一人一人が要であるからこそ、その社員への投資が重要です。それがコンサルティングのパフォーマンス向上や社会価値への貢献につながるという前提の基、「働きやすさ」のさらなる向上、また新たなビジネスモデルや時代の変化に対応する新しい知識やスキルを学ぶ「リスキリング」によるスキルアップを強化しています。

まず社員の働きやすさを向上するために、オフィスワークとテレワークを組み合わせた「ハイブリッドワーク」と「育児・介護」制度の充実を進めています。国が示す政策よりもさらにその先を目指し、在宅勤務をより柔軟にするなど、多様な考え方にフィットした働きやすさを社員と共に創意工夫し、最適なカタチへと更新し続けていきます。

また社員の能力向上を全面的にサポートしています。時代の要請とも言うべき「デジタル」と「マネジメント」を掛け合わせた能力開発を、事務系・技術系にかかわらず全社員を対象として2025年を目途に進めており、社内でもAI勉強会を開催しています。その他にも、当社の研究機関である技術創発研究所への社内短期研修により技術の習得に努めるという自発的な取り組みも展開しており、まさに『人間性の尊重と全員参加の経営』が加速度的に進化しています。

公的機関と民間企業が「共創」する時代

現在のテクノロジーとコンサルタントの融合は、新たな解決や価値を創出する一方、社会課題は膨らみ続けています。それは、企業が単独で解決できるほど単純で容易な問題ではなく、行政と民間、競合関係にある民間同士であって、解決に向けた知見・技術を持ち寄り、共に取り組んでいくようなスケールに達していると多くの人が認識しています。現に私たちの官公庁事業で培った知見や技術が民間市場から求められるケースが増え、サステナビリティサービス、施設の維持管理、スマートシティ関連、エネルギー事業など、民間事業への拡大を図っています。また民間事業での新たなソリューションが官公庁事業にも拡張され、共有されることでより高い水準での社会インフラを形成し、安全・安心の社会へと進化しています。環境や社会、ガバナンス、そしてSDGsを強く意識することが企業のあり方の世界基準となっている中、「共創」は現在の「サステナビリティ」が求められるこの時代において、未来の最適解を導く戦略ではないでしょうか。

チャレンジとチャンス

社会の発展や課題解決に、より貢献していくことは、解なき時代に向けた「チャレンジ」です。今後、企業は社員と一体となってチャレンジしていくべきだと考えています。

そして、カーボンニュートラルやスマートシティなどへの挑戦は、社会の変革、投資の促進、地域の活性化、企業の生産性向上、産業構造の大転換など、莫大な成長を生み出すチャンスと捉えています。官公庁や自治体とのネットワークを生かしながら、企業や関係機関との「共創」を通じて、イノベーション創出や脱炭素化、地域活性化などに貢献していきます。

サステナビリティへの誓い

これまでの「CSRレポート」を経て、この度「サステナビリティレポート」へと改めました。社会の持続的な発展と、当社の持続的な成長の両立を実現する指針や考え方を、ステークホルダーの皆さまにお伝えし、「共創」へとつなげていきたい思いが背景にあります。

また、昨今の新型コロナウイルス感染症や国際的な紛争により、安定した社会なしに私たち自身の暮らしや企業に持続や発展はもたらされないということを、私たちは身をもって思い知らされました。

このような経営環境の中、サステナブルな八千代エンジニヤリングを実現するには、イノベーションを創出し続ける人材、社会課題を解決する技術力、最適なデジタルとマネジメントによる生産性の向上、チャレンジする風土の醸成など、やるべきことは山積みですが、一つ一つ社員と一丸となり乗り越えていきます。

2023年9月

代表取締役社長執行役員

サステナビリティ