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八千代エンジニヤリングが毎月お届けするちょっとイイ話

水循環を考える-2 経済を活性する水マネジメント #2

  • 河川・水工
  • 環境

八千代エンジニヤリングが毎月お届けする『特集』の第2弾は、引き続き水循環(みずじゅんかん)に関してです。当たり前にあると思っていた水は、世界規模で、危機的状況に向かっているようです。今、私たちから始めよう!
 

水マネ(水マネジメント)

覚えてますか?こんな気持ち...

Written by yoshida takushi 吉田拓司

都会派のわたしは、ミネラルウォーターを片手にお仕事!すっかり当たり前となった光景ですが、10年前「お金を出して水を買う?水道からいくらでも出るじゃないか」と思っていませんでしたか?だって高騰するガソリンよりも高いんですよ。そう、水は買うもの。今の子供たちに湧き水(当然キレイな)を飲むという発想はあるのでしょうか?

水は買うもの、買えばイイ。この発想はカブトムシの生息地はデパート!と言うくらい危機的状況なのでは?その感覚に私たちは慣れてしまっているのでは?と近頃、強く不安に想うのです。

 

これまで...

こんなことをした!

私たちは、水をさまざまな形で制御してきました。例えばダムです。水をたくわえ、洪水を防ぎ、電力の生産などの有効利用を行ってきました。河川の整備も同じです。また、使った水をキレイに返すため、下水道の整備や水質浄化を試みてきました。その結果、高度成長期にすすんだ環境の悪化も、だいぶ改善され、克服することにも成功してきています。

さらに!

私たちは主に、治水・利水・水環境の改善という3つの視点から、水を考え、取り組みを実施してきました。昨今では「水はグルグル回っている」という考えのもとに、流域ごとに対策を実施していくことを行っています。

専門家の間では「水循環」というキーワードで語られ、循環する各ポイントで治水・利水・水環境の改善につとめています。

 

人知により創造される構造物によって、水をコントロールしてきた。

でも問題は起こる!

平成17年度に起きた、東京での集中豪雨による浸水被害は、記憶にも新しいのではないでしょうか。首都圏でも、治水対策に散々取り組んできましたが、想定外の豪雨だったこともあり、このような災害が起きてしまいました。想定外!人知を超える自然の驚異とも言えますが、実は、都市化という急速な変化がとても複雑な都市構造をつくり、自分で自分の首を絞めてきたとも言えるのです。

誰の責任?なんて言わないで!

日本人は本来、自然を敬い、共生する生活・文化をもっていたと言われています。時代は変わり現在、経済的な発展を遂げた日本の生活水準は高まり、全国で着実に都市化が進んでいます。しかし、都市化が右肩上がりに進んできた反面、自然を敬う心は低下しているのではないでしょうか?自然に目を向けず、物理的なモノにのみ解決を求めることは、既に限界に達しているのです。

 

人知を超える自然、誰にもとめられない変化するスピード社会がとり巻く現代生活の現実。

新たな取り組み、はじまる!

テレビなどのメディアを通して「行政・民間(企業)・市民が三位一体となって...」という発言を聞くことも、しばしばあるのではないでしょうか?水循環に関しても、みんなで一緒に取り組んでいきましょう!という姿勢になってきています。既に節水や利用した水の再利用など実践されている方も多いと思いますし、地域でそんな活動を目にされることもあるのではないでしょうか。

しかし、もっともっとこの様な活動を活発にしていかなければなりません。なぜなら、当たり前にある水が、当たり前ではなくなるからです。あと何年もてばイイですか?石油などの地下資源のように!

 

行政・民間・市民、みんなで取り組む体制が進む。あとは具体的にどうする?ニッポン!
これから...

水の恩恵について考えてみる!

私たちは『今のところ』蛇口をひねると安全な水が出てくるという生活を普通におくっています。お風呂もほぼ毎日入れるでしょう。洪水などの災害も一時期より減り、川や海の水もキレイになり、行楽を楽しんだりしています。つまり満足している、もしくは当たり前で何とも思わないというのが本音ではないでしょうか?ここで「これからの水のことを考えましょう」と言ったところで、どれほどの人が意識や関心をもつのでしょうか?

しかし、もう一度言いたい『今のところ』なんですと! 年々叫ばれる異常気象や世界各地での不安定な水の供給など、地球の水資源は秒読みに入っています。私たちは危機に瀕さないと気づかない人類?それとも事前に考え解決する人類? 今一度、自然に目を向けて、水の恩恵をありがたく受けるような心をもち、真の豊かさを見直さなければなりません。

 

わかっているけど変えられない?水の恩恵が無くなるまで知らんぷり?限りがあるのです。

みんなにメリットがある!

昨今は「水の世紀」と言われています。水で車は走りませんが、値段はガソリンより高いのです。世界中で水の価値に注目しています。

では、経済的な視点で見てみましょう。汚染した水が川や海を汚すと、魚介類がダメージを受けて、漁師やそれを売る人たちが困ります。川からイヤな匂いがしたり、水遊びすら出来ない水辺には多額の対策費が掛けられます。生命の根源である水が異常をきたすことは、あらゆる生命の危機となり、絶滅への連鎖として、いずれ人類も巨額の費用を投じて対策を行わなければなりません。

一方で清流、○○のおいしい水と言われる地域は、水がブランド化して商品価値を上げたり、企業や人々が集まる地域の魅力として、地域社会に多大な利益をもたらしています。また、環境への貢献度を経済的に評価すれば、その効果と資産は計り知れないと言えます。

この様に、水と経済が連動していることを認知すれば、いかに不経済なサイクルを生み出しているかがワカるかと思います。経済の循環(サイクル)と水循環、どうやらこの辺に解決の糸口がありそうです。

 

水循環をよくすることは、経済の循環をよくして、みんなの生活が潤うメリットがある。

答えはある!

私たち八千代エンジニヤリングは「水循環」と「経済の循環」の関係性を足がかりに、みんなでつくる、真の豊かさをもった社会を目指し、取り組んでいます。そして現在、下に示す『好循環』の実現を可能とする水循環の構築がすすんでいます!

 

環境と経済の好循環
※使える水ネタについて

答えとなっている数値は、個人の生活水準や地域によって異なりますが、現在の平均的な生活をモデルとして試算したものであることをご了承下さい。

牛丼が出来るまでには、牛・野菜の育成・店舗の運営などで使用されるバーチャル・ウォーター(仮想の水量)が含まれております。

また「使える水ネタ」は、皆さんの日常生活で話題にできる内容ばかりです。たくさんの人と話をして無駄な水が少しずつ減れば、やがて未来のキレイな水環境となるでしょう。

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