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日本での1日あたりの公共交通の利用数は、
およそ8,600万人。人口の約70%が
1日に何らかの公共交通を利用しています。
そして自動車は1世帯に1台の保有率を誇るほど普及し、
通勤・通学・レジャーや旅行等、
日常的に様々な場所へ移動ができる時代です。
しかし、移動が私たちを“豊か”にしているのでしょうか。
渋滞による時間のロスや交通事故、排気ガス問題。
満員の電車やバスによる精神的苦痛や、乗り換えの煩雑性。
そんな移動のストレスが私たちを悩ませます。
例えば、好きな映画やスポーツを見るように。
例えば、自宅のソファでくつろいでいる時のように。
ワクワクやリラックスできる「移動の仕組み」を作りたい。
ストレスゼロ+αの移動の未来を実現するため、
私たちは情報の力で解決していきます。
子育て中の家族のお出かけは、大変に感じる方は多いのではないでしょうか。手荷物とベビーカーで両手がふさがってしまったり、子どもと入れるトイレが見つからなかったり、歩く距離が長くなり子どもが不機嫌になってしまったり…。そういった小さなハードルが積み重なり、楽しいお出かけが苦痛になってしまう。子育て世代以外にも、高齢者や障がい者、公共交通が脆弱な地方、ペットとのお出かけ、車の渋滞等、ちょっとしたハードルが移動をストレスに変えてしまうことがあるのです。
道路や鉄道などのネットワークの充実、さらに新幹線や航空機等の高速移動手段、最近は様々な小型モビリティ手段も登場し、私たちはより遠くの場所へ、より早くたどり着くことが可能になりました。しかし、今までの“移動”は単に「目的地にたどり着く」ということを中心に考えてきたように思います。そんな中、国連では、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指すための国際目標SDGs(Sustainable Development Goals/持続可能な開発目標)を採択しました。そこでは、脆弱な立場にある人々(女性、子ども、障害者や高齢者等)を含めたすべての人が、安全で安易に利用できる持続可能な輸送システムへのアクセスを求めています。すべての人に多様なバックグラウンドがあるように、その人によって“最適な移動”は異なります。ただ単に目的地にたどり着くためではなく、それぞれの属性に配慮した“移動”が必要とされているのです。
私たちは、この問題への“解”を追求しています。例えば、移動の経路・予約・決済をシームレスに行えるMaaS(Mobility as a Service)。交通データだけではなく、観光や地域等のあらゆる情報をシームレスに引き出すことができるように、さらに進化できたら。そうすると、スマートフォンひとつで、子どもと家族の移動の弊害がなくなったり、過疎地の交通問題が解決したり、自宅から会社まで部屋が移動するように自動運転車で移動できたりと、個人の趣向や属性に沿ったベストな移動が実現するはずです。今までストレスや弊害に感じてきた移動が、「楽しい移動」になっていく。そして、「移動時間が無理・無駄にはならない」そういった未来を見たいのです。
これまで世の中を作ってきたシーズ・オリエンテッドの視点から、データ・オリエンテッドへ。私たちは、各々の属性を捉えた個人のデータを含めたあらゆるデータの蓄積と活用によって、より実態に沿った移動の仕組みを作る努力を進めます。移動をもっと便利で快適に。世の中のインフラと交通に携わる建設コンサルタントとして、百年・千年先までも見据え、行動を始めているのです。