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八千代エンジニヤリングが毎月お届けするちょっとイイ話

  • 海外事業

Operation - 緊急調査団の活動内容 -

配電網復旧計画

photo: 配電復旧工事(島民による配電埋め込み作業)

本計画は、津波で被害を受けた配電網の整備を実施するもので、ラーヌ環礁内の4つの島・5箇所にケーブル材や配電盤等を供与しました。住民参加型であり、配電線の埋込工事は島民が実施しました。

コーズウェイ復旧計画

本計画は、津波で損壊した島と島との連絡道(コーズウェイ)を復旧・整備するもので、2つのコーズウェイ(①マンドゥ島~カドゥ島:約300m②カドゥ島~フォナドゥ島:約900m)の整備を実施し、島民の重要な交通路となっています。

photo: コーズウェイ復旧工事前
(道路の半分が津波で無くなった)
photo: コーズウェイ復旧工事後
(2006年9月30日完成)

合同行政庁舎の建設及び島行政事務所の建設

photo: 行政合同庁舎(2006年10月31日完成)
photo: 島行政事務所(2006.10.31.完成)

モルディブ政府は津波発生以前より、行政の効率化のため、Safe Island構想として各環礁区域の特定の島に人口を集約する計画を持っていました。調査団はラーヌ環礁・ガン島の開発計画地域に合同行政庁舎の建設を立案・実施しました。この庁舎は①島事務所, ②銀行, ③裁判所, ④郵便局, ⑤警察署の各機能を併せ持ち、行政サービスの拠点となります。津波被害を考慮し、2階に全行政機能を集約した設計となっており島民にとっては災害時の避難場所にもなります。また、屋根には、太陽光発電システムが備わり、災害時でも通信機能が遮断されないなど、防災機能の確保に配慮された設計となっており、モルディブは、本設計を各島の行政事務所再建のモデルとするとしています。

下水処理システムの建設

photo: 各戸へ浄化槽の設置と
島内全域に下水管の敷設工事を行う

モ」国には下水処理システムがありません。首都マレ島においても汚物は下水管から処理されないまま海に放流されています。地方島では、汚水は地下浸透方式であり、地下水を汚染していますが、今回の大津波により海水が井戸より入り込み、汚染度はさらにひどくなり人体への悪影響が心配されています。本計画は、生活環境改善の為、各住宅に浄化槽を設け、下水管を島内全域に埋設し、土壌濾過装置を通して放流します。同国では初めての下水処理システムの建設となり、将来のモデルアイランドとなる予定です。

デモンストレーションプロジェクトの実施


津波被害で収入が無くなった島民のために調査団は、住民参加型災害復旧支援を考案・実施しました。瓦礫の山と化した残骸を収集し、供給されたセメントと砂でブロックを作り(以下、津波ブロックと呼ぶ)、これを住宅再建の建材としてリサイクルします。作業には島民を雇用し日当を払うことで生計の足しとなり、完成した津波ブロックは島民に無償で配給する計画としました。コンサルタントの主な役割は資金・労務・資材・機材・安全管理です。本支援は多くの方に受け入れられ、実に島民の90%以上が参加しました。

photo:
島民による瓦礫収集作業
photo: 津波ブロック制作風景

制作した津波ブロックは約2万個にのぼりましたが、その一部を利用して港近くの児童公園に津波避難台を製作しました。避難台には滑り台を設けましたが、モルディブで初めての滑り台ということもあって、子供達の格好の遊び場になっています。また一方で、避難台の手摺り壁には小中学生に描いてもらった津波体験の絵が填め込まれていて、津波被害の恐ろしさを未来へ伝心する役割も果たしています。

photo:
児童公園内に建設された津波避難台
photo: 小学生が描いた津波の恐怖の絵

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