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八千代エンジニヤリングが毎月お届けするちょっとイイ話

観光交通対策 渋滞との上手な付き合い方

  • 道路・鉄道

あなたは、「観光地には渋滞は付きもの」だと諦めますか?それとも、出来るだけ多くの観光スポットを回れるように、効率的な移動ルートなど、事前に情報収集を行いますか?

楽しい旅行にするために...

観光旅行を計画する時に必要な情報とは

Written by TAKAHASHI kenji 高橋健二

皆さんは観光旅行を計画するとき、どんな情報を集めて計画を立てますか?

旅行の目的地が決まったら、次に、どんな交通手段で目的地に向かうかを検討すると思います。

電車やバスなどの公共交通を使う場合には、最寄り駅(バス停)や時刻表を調べ、自動車を使う場合は、目的地までのルートや目的地の駐車場などを調べるかと思います。

そして自動車を利用する場合に、もう一つ事前に知っておきたいのが、目的地周辺の交通渋滞の状況だと思います。

国際観光地「箱根」の交通渋滞対策の取り組み

神奈川県の箱根では、自動車による来訪が手段として定着しました。特に休祭日においては、特定の時間帯や場所に自動車が集中し、交通渋滞を発生させています。

交通渋滞は、観光客にストレスを感じさせ、箱根全体のイメージを低下させています。

こうした悪いイメージを改善するために、「箱根スマイル2000万人プロジェクト」が立ち上がりました。行政や民間等が協働で、箱根各地の渋滞対策に取り組み、「楽しく回遊できる箱根」の実現を目指しています。

yecでは、このような各渋滞対策(回遊性向上策)の実現や新たな交通手段の定着を様々な面から支援していますので、以下ご紹介します。

地図

yecの取り組み その1
観光地内の移動手段は渋滞知らずの自転車で!(芦ノ湖湖岸・仙石原地区)

芦ノ湖湖岸・仙石原地区

芦ノ湖湖岸は、芦ノ湖北岸と南岸を結ぶ公共交通が弱く、自動車利用が必然的に高くなっています。

よって、芦ノ湖湖畔の回遊性向上、雄大な自然を体感できる機会を提供することを目的に「パーク&サイクル」の導入が検討されてきました。

導入後、利用者は年々増加しており、利用者アンケートでも9割の方が満足されています。

また、パーク&サイクルの評価を聞き、新たに貸出事業に参加したいという地元企業の申し出であるなど、箱根の新しい交通手段としての定着、サービス圏域が拡大しています。

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箱根パーク&サイクル
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箱根パーク&サイクル受付拠点の看板
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電動アシスト自転車を満喫している
竹原職員
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観光を楽しむ横浜センターの面々

パーク&サイクルの貸出場所、料金等の詳細は「箱根スマイルHP」からも確認できます。

yecの取り組み その2
駐車場を探すための迷走は時間の無駄!(元箱根・箱根地区)

元箱根・箱根地区

元箱根・箱根地区は、道路沿いに所狭しと店舗が並んでいます。しかし、周辺駐車場の認知度が低いため、駐車場探しのウロツキ車両や特定駐車場への集中により、渋滞が発生しています。

そこで、各駐車場へ効果的に誘導すべく、まずは駐車場事業者によってバラバラだった駐車場看板を、この地区内で通し番号を付けた統一デザインにチェンジして、旅行者に分かりやすく、チラシ、ホームページ、モバイル、カーナビで情報提供を開始しました。

情報提供開始後、地元店舗の方から「観光客への案内がしやすくなった」と、好評を頂いています。

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駐車場通し番号看板1
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駐車場通し番号看板2
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駐車場情報提供メディア

元箱根・箱根地区以外の駐車場位置や料金等も「箱根スマイルHP」とモバイル(ナビタイム等)で詳細を確認できます。

yecの取り組み その3 時間を有効に使ってスムーズな回遊を!(箱根湯本・大平台地区)

箱根湯本・大平台地区

箱根から小田原に向かう国道1号は、特に週末の夕方時間帯、仙石原方面からと強羅方面からとの交通が集中して、長い渋滞が発生します。

そこで、他ルートへの変更や、帰路の出発時間の変更などを促進するために、国道1号を経由した所要時間と箱根新道を経由した所要時間調査結果を比較して情報提供することにしました。

関係機関協議の結果、平成23年度より、ホームページで情報提供することになりました。

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混雑時間を避けた出発時間の変更イメージ
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混雑ルートを避けた経路の変更イメージ

箱根関所南交差点から風祭交差点までの過去の所要時間の詳細は「箱根スマイルHP」で確認できます。

yecの取り組み その4
移動手段を変更して環境にやさしい観光を!(大涌谷地区)

大涌谷地区

大涌谷地区は、大涌谷山頂に向かう自動車が集中し、大涌谷山頂の駐車場入庫待ちで渋滞が発生しています。

そこで、マイカー以外で来訪するアクセス手段について、下記の社会実験が実施されてきました。

  • ・箱根ロープウェイによるパーク&ロープウェイライド
  • ・大涌谷探勝歩道を活用したパーク&ウォーク
  • ・山頂駐車場の回転率を向上させるための駐車場の時間料金制
  • ・観光バス、路線バス等のアクセスを向上させるための駐車場待機レーンの設置
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新たなアクセス手段の導入

平成20年度から順次おこなってきた社会実験で対策の効果が確認できたことから、現在、本格導入に向けて関係機関と協議を行っています。

(→平成22年12月18日に実施した大涌谷地区社会実験の案内ポスター)

いかがでしょう。渋滞対策は、なにも行政が新しい道路を作ったり道路幅を広げるだけではないことをおわかりいただけたでしょうか。

私たち自身も事前に積極的な情報収集を行い、マイカーから鉄道やバスなどの公共交通へ移動手段の変更したり、出発時間を渋滞ピーク時間帯の前後にずらしたり、あえて最短経路ではないルートに変更するなどによっても、渋滞を回避することはできるのです。

せっかくの旅行です。皆さんもちょっとした工夫で渋滞のストレスがない旅行を計画してみてはいかがでしょうか。

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