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八千代エンジニヤリングが毎月お届けするちょっとイイ話

”除染”のはなし 福島第一原発事故に伴う放射性物質汚染への対応

  • 環境

東日本大震災では福島第一原子力発電所の事故により多くの放射性物質が飛散しました。今月は、放射性物質を取り除く「除染」についてご紹介します。 

除染の必要性

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原発事故により飛散して地上に舞い落ちた放射性物質の多くはセシウムと呼ばれる物質で、その半減期はCs134が約2年ですが、Cs137は約30年と長く、その間人体に悪い影響を与え続けるため、安心して生活するにはその地域の除染という作業をしなければなりません。

 

 

 

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 下図は福島県の上空を航空機から測定した地上1mの放射性物質(セシウム)の飛散状況です。震災から1年余を経た2012年6月の時点では、線量の最も高い19μSv/hを超える赤い部分が小さくなっています。しかし、除染が必要とされる0.23μSv/h以上の範囲は未だ広く分布しています。 

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出典:文部科学省放射線量等分布マップ

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 もともと原子力発電所の放射性物質が生活環境の空間に広がることは想定されていなかったため、基本となる法整備もされていませんでした。そのため、最初に子供たちが長い時間を過ごす学校や保育所などから、緊急措置としての除染が行われました。 

その後、放射性物質汚染対処特措法(※1)が制定され、汚染状況の重点的な調査測定が必要な「汚染状況重点調査地域」として、現在は101の市町村が指定されています。

これらの市町村は、重点的な調査測定を実施して除染する区域(除染実施区域)を定め、国の財政支援の下、除染の計画(除染実施計画)を策定して除染を進めることとされています(下図参照)。

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※1 :2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う原子力発電所の事故により放出された放射性物質による環境の汚染への対処に関する特別措置法(2011年8月30日法律第110号)

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 現在、除染特別地域(※2)では追加被ばく線量(※3)を段階的かつ迅速に縮小することを目指し、広範囲な除染が進められています。

除染作業とは、生活圏に降ったセシウムを取り除く作業のことで、屋根の高圧洗浄や庭の表土の削り取りなどを行っています。

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提供:独立行政法人日本原子力研究開発機構

 yecでは、福島の環境再生事務所及び仙台の東北地方環境事務所に人材を派遣して、除染計画策定の支援等を行うとともに、詳細モニタリングや除染方法の決定等、除染事業の支援を行っています。福島県西白河郡泉崎村においては、村内の面的除染マネジメントの仕事に携わり、生活環境を取り戻すために日々奮闘されている村の除染対策室の方々とともに、事前放射線モニタリング、除染方法の決定、除染数量の算定と発注支援、除染の指導・監理を行っています。また、放射線モニタリングでは、雇用の拡大と地域住民の皆さんに不安を与えないように、地域のシルバー人材センター等の皆さんにも協力をいただいています。
1日も早く、住民の皆さんが安心して住める環境の復元を実現できるように、これからも東北地方・福島県の皆さんの力になりたいと考えています。

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       事前放射線モニタリングチームの朝礼          シルバーさんにも手伝って頂きました

 

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  高さ1mの空間線量を計っています         こちらは道路上1cmの測定       道路はロードメジャーで距離確認

※2:基本的には、事故後1年間の積算線量が20ミリシーベルトを超えるおそれがあるとされた「計画的避難区域」と、福島第一原子力発電所から半径20km圏内の「警戒区域」を指します。

※3:自然被ばく線量及び医療被ばくを除いた被ばく線量を指します。

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