1. TOP
  2. ちょっとイイ話
  3. 2017年
  4. ザンビアのドローン物流

八千代エンジニヤリングが毎月お届けするちょっとイイ話

物流の「Last one mile」をドローンがつなぐ ザンビアのドローン物流

  • 海外事業

物流インフラの課題を抱えるザンビア共和国で、ドローンを用いた物流サービスの普及促進事業に取り組んでいます。今月は、アフリカのザンビア共和国におけるドローンを用いた物流サービスの普及促進事業についてご紹介します。

物流サービスの普及促進事業

杉田昌也,Sugita Masaya

私たちの日々の生活に必要な物資は、陸・海・空を結ぶ物流ネットワークを通して、私たちの手元に届けられます。一方で、物流のインフラが不十分な開発途上国では、主要な物流網から外れてしまう地方部を中心に、生活必需品を迅速・確実に運搬する物流手段の確保が課題になっています。

h4_f134-01.jpg

アフリカ大陸の南部に位置するザンビア共和国では、地方部を中心に道路網の整備や維持管理が不十分な上、季節や天候の影響により道路が寸断される場合もあるなど、生活必需品等を輸送する物流のインフラに深刻な課題を抱えています。
中でも、人々の命に関わる医療保健分野では、必要な物資(消耗品(※)、試薬、診断キットなど)が適時に届けられないことで迅速な検査や診断・治療が妨げられており、基礎的な医療サービスの提供すら難しい状況があります。このため、必要な物資を迅速・確実に輸送できる物流網、特に、人々の手元に届く寸前の「Last one mile」(最後の1マイル)と呼ばれる末端の物流を担うサービスが強く求められています。

※消耗品:地方のヘルスセンターで採血の際に使う濾紙(血液を染み込ませて、乾燥血液サンプルにする)など。 特に、乾燥血液サンプルをドローンで迅速に研究施設まで輸送できると、分析結果を患者に通知できる期間も大幅に短縮され、これによって患者への適切・迅速な診断と処置につなげることができる。

雨季の河川の増水により寸断される道路(ザンビア共和国南部州、筆者撮影)  
雨季の河川の増水により寸断される道路
(ザンビア共和国南部州、筆者撮影)

h4_f134-02.jpg

このようなザンビア共和国側のニーズに応えるべく、ドローンメーカーのエアロセンス株式会社(東京都文京区)は、国際協力機構(JICA)の支援事業を活用し、「小型無人航空機(ドローン)を用いた物流サービス普及促進事業」を実施する中で、現地でのビジネス化を目指しています。同事業に、長年現地で保健医療分野の国際協力を行ってきた国立国際医療研究センターに加えてyecが参画しており、途上国での業務実施全般に関するアドバイスや、ドローンの運用に必要な電力・通信インフラ技術の検討、他の政府開発援助(ODA)プロジェクトとの連携方法の検討等を行っています。  

 

img_f134-02.jpg 
同事業で普及を図るドローン:VTOL(左)とマルチコプター(右)
写真提供:エアロセンス株式会社

h4_f134-03.jpg

同事業では、物流インフラとしてのドローンの有用性についてザンビア共和国関係者の理解を深めてもらうため、2017年4月にザンビア共和国南部州で、保健医療関連のサンプル物資を載せたドローンを拠点間で飛行させるデモンストレーションを実施しました。また、同6月にはザンビア共和国の保健省および民間航空局の職員を日本に招き、ドローン関連の法制度(国土交通省)やドローン産業政策(経済産業省)等のセミナーと、ドローンの操縦訓練を実施しました。参加者には、ドローンの性能や操作の簡便さ、ザンビア共和国でのドローンの普及に向けた政策のあり方や法制度の運用方法等について、より一層理解を深めてもらうことができました。今後も引き続き、ドローン物流に関するザンビア共和国関係者の理解促進と、ドローン物流ビジネスの現地への定着に向けた取り組みを行っていきます。

img_f134-03.jpg 
ザンビア共和国でのデモ飛行
(エアロセンス社撮影)
img_f134-04.jpg 
日本でのドローン操縦訓練
(筆者撮影)

参考動画:Drone delivers blood specimen to rural hospitals in Zambia - JICA and Aerosense(英語)

h4_f134-04.jpg

アフリカにおける今後のドローンの普及は、携帯電話の普及と同様の道筋を経ると予想されます。アフリカでは、莫大な整備費用がかかる固定電話ではなく、先進国ですでに普及していた携帯電話が「一足飛び」で全土に拡大しました。同様に、道路網が不十分で新たな道路整備にも莫大な費用がかかるアフリカの地方部を中心に、物流インフラとしてのドローンが「一足飛び」で普及するのも、遠い未来の話ではありません。
同事業でエアロセンスを支援するyecは、今後も世界中の人々の日常生活を支えるインフラ整備事業に、積極的に取り組んでいきます。


 



八千代エンジニヤリングはホームページの改善のために、
ご覧いただいたみなさんに以下のアンケートのご協力をお願いしております。

「ザンビア共和国のドローン物流(2017年8月)」についてのアンケート
1.テーマと内容はいかがでしたか?必須

2.このページをどこで見つけられましたか?必須

3.八千代エンジニヤリングの社名を知っていましたか?必須

4.建設コンサルタントという業種をご存知でしたか?必須

※弊社への質問は「お問い合わせ窓口」からご連絡願います。

6.あなたのご職業は?必須

7.あなたのご年齢の年代は?

8.あなたの性別は?

ご回答ありがとうございました。

ページトップ