1. TOP
  2. 事業案内
  3. 海外事業
  4. ガーナ共和国 地方電化計画

主なプロジェクト

ガーナ共和国 地方電化計画

工期:2002年6月~2003年12月

アフリカの貧困地域へ電気の灯火を!

ガーナ共和国の全国人口は約1,840万人で、約6割を占める地方部住民の貧困問題は依然として深刻であり、比較的貧しい北部農村地域から南部都市地域へと人口が流入し、首都アクラを中心とした都市部ではスラム化現象が進んでいる。ガーナ共和国政府は持続的経済成長、貧困層削減及び民主的政策の推進を目指し、地方農村部住民の生活水準向上、貧困層撲滅に不可欠な事業として、地方電化事業を最優先課題と位置付けている。地方電化事業の推進に当たってエネルギー省(MOE)は、計画最終年の2020年までに人口500人以上の全集落に対する電化を目標としている。

ガーナ共和国政府は、送配電網の整備に必要な資金について、我が国に対して1998年に無償資金協力を要請した。我が国は、当社yecがコンサルタントとして参加した基本設計調査団を2002年2月にガーナ共和国に派遣し、同国関係者と要請内容についての再確認、協議を行うと共に、プロジェクトサイト調査及び報告書作成を実施した。

本プロジェクトはyecによる実施設計、施工監理の下に無事工期内に完工され、アシャンテ州ニナヒン地区(約3.9万人)及びアマンシウェスト地区(約1.6万人)の未電化地域の住民合計約5.5万人に対して新たに電力が供給された。これにより、都市部との生活水準の格差が深刻な社会問題となっていた同国アシャンテ州で住民の生活に必要な照明器具、ラジオなどの電化製品の使用、医療施設や教育機関などの公共福祉施設での電気の利用が可能となった。

本プロジェクトでは、基本設計調査の段階から調査対象村落における社会経済状況を詳細に分析し、「この村で電気が使えたらどのような社会経済的影響が予測されるか」という点を主眼に置いて、対象地域の選定、配電設備の計画・設計を行った。対象地域の住宅では、従来、夜間の照明にはケロシンランプ、調理には薪を利用していたため、近年のケロシン価格の高騰およびケロシンランプの暗さなどの問題から、照明用電力への潜在的な需要が大きかった。加えて、この地域では炭の熱を利用したアイロンが広く普及しており、電化後は電気アイロンへ切り替える民生需要が想定された。

対象地域のなかで最大のニナヒン町(人口約23,000人)には一般住宅のほか国立病院、警察署、役所、郵便局などの公共施設が多い。これらの一部は過去に自家用発電設備があったが、燃料となる軽油の費用が高く、調査当時には運転を停止せざるを得ず、地域住民は劣悪な保健衛生状態および教育・労働環境での生活を強いられていた。例えば、クリニックでは照明器具がないため夜間の急病患者を受け入れることができず、さらにワクチン保存用の冷蔵庫が利用できないため、マラリアや寄生虫などの風土病で命を絶つ子どもが後を絶たない。このプロジェクトでは公共施設への電力供給による地域住民の生活環境改善を最優先課題として、ガーナ国エネルギー省およびガーナ電力公社の技術者とともに炎天下の村落全域を踏査し、電化計画を策定、工事を無事完了することができた。

主なプロジェクト 施設

主なプロジェクト 電力・プラント部

ページトップ