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yecが誇る名人たち

私は地盤環境と構造物関連(特に防護柵の実車衝突実験)に従事してきました。このため、タイトルはわかりにくいですが、地盤・構造技術としました。

 

近年大地震や異常豪雨などの甚大な災害が発生しています。このような災害は地盤や水が大きく係わっています。地盤は土と水と空気から成り立っています。水中にあるときは土と水だけです。このように地盤を構成する物質は単純ですが、土の粒子の大きさや種類、水をどれだけ含んでいるかで性質が複雑に変化します。砂場で山を作ってトンネルを掘る遊びをしたことがあると思いますが、砂が乾いているとトンネルは掘れません。適当に湿っているとうまく掘れます。これは水分が関係していると感覚的にわかります。また、地盤の性質をもとに人工的に工夫して土構造物をねばり強くすることもできます。このことを利用して地震にも壊れず、安定した土構造物を作ることもできます。たとえば、橋脚を施工するための竹割り型構造物掘削や、地盤に補強材を挿入して掘削する切土補強土工法などは、地盤の持つ強度を利用したものです。yecは、これらの工法の設計施工マニュアル作成に係わることができました。

 

一方、防護柵の実車衝突実験は、大型車と乗用車を防護柵に衝突させ、防護柵としての性能を評価するために行っています。林野庁補助事業の木製ガードレール委員会で開発した、防護柵実験の写真を記載します。木製防護柵は地球温暖化対策、森林資源の有効活用などの環境保全の観点や景観への配慮から設置されてきています。軽井沢や箱根では多く設置されています。防護柵は全体の形状などマクロ的な設計と、ボルト穴の大きさなどミクロ的な設計が防護柵としての性能を大きく左右します。われわれの設計も大きな視点にたって細部に配慮した設計をすることが求められます。

 

これからの土木設計は、環境が重要な要素となっています。更に、建設や維持管理のトータルコストの縮減も求められます。このように、土木を取り巻く社会環境は大きく変化しています。最後に、いままでの経験をふまえて、微力ながら若手技術者とコミュニケーションを図りながら技術の底上げと伝承、そしてyecの技術的発展に役立っていければと思っています。 

 

松田義則(2012年7月フェロー認定)|地盤・構造技術の伝承 

竹割り型構造物掘削 

木製防護柵実験供試体 

0.9sec(防護柵最大変位時) 

1.5sec(防護柵離脱直前) 

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