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河川

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はじめに

近年の沿岸域の歴史

戦後の復興から高度経済成長期

戦後の復興から高度経済成長期にかけて、海岸線の近くには大規模な工場や生活の拠点ができました。それを追いかけるように、海岸線にはその財産を守るための護岸や防波堤が急ピッチで整備されました。当時は環境に対する関心は防災に対する関心と比較して小さなものであったため、海岸の土木構造物が自然環境に影響(海岸侵食、水質・底質の悪化、生物の減少等)を与えることになってしまいました。

海への関心の変化

近年、私たちは物質的な豊かさだけでは本当の豊かさではないと考えるようになり、心の豊かさを求めるようになりました。日本の国土は四方を海に囲まれていることから、日本人がそうした心の豊かさを海に向けることはごく自然のことです。しかし、先に述べたように、海岸線の多くは土木構造物で覆われ、人々が近づき難い環境になっています。そのため、人々は「美しく、安全で、生き生きした海岸」を求めるようになりました。また、環境問題への関心が高まったことから、近年、開発を行う際に絶えず生態系への危惧を唱える人がみられるようになりました。
このような背景から、我が国では防災一辺倒の考えを改め、「美しく、安全で、生き生きした海岸」、つまり「防災、環境、利用のバランスの取れた海岸」を目指すようになりました。

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これからの沿岸域の自然再生事業

 

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● 生物多様性
● 持続的な生態系サービスの利活用
● 生態系を利用した減災

※里海:人手をかけることで生物生産性と生物多様性が高くなった沿岸海域

いろいろな沿岸域の自然再生手法

ここでは、別途紹介している海岸侵食対策で実施している養浜による沿岸域の自然再生(砂浜の再生)の他に、藻場造成、干潟造成について紹介します。

藻場造成

藻場とは

大型の海藻(コンブ、ワカメ、アラメ、カジメ、ホンダワラ類等)が繁茂し、魚介類の産卵、育成、餌場、生息(隠れる)場や、海藻の光合成による水の浄化や酸素の供給及び二酸化炭素の吸収の場として利用される場をいいます。
アマモのような海草による群落も藻場といわれ、こちらも海藻の藻場と同様の機能を持ち、更に、底質の安定や底質悪化の抑制効果もあります。

藻場造成

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藻場は近年減少し、沿岸域の生態系の脆弱化、水産資源の減少、沿岸水質環境等の悪化等を招いていることから、積極的に藻場を造成する事業が全国でみられます。
大型の海藻の藻場造成は投石やコンクリートブロック等の海藻基盤を海藻が繁茂しやすい環境となるように検討して配置することで行われます。
また、離岸堤や人工リーフといった海岸保全施設等に藻場機能を付加することも近年増えています。
アマモ場は大規模な造成のほか、海辺の環境学習の一環で地元のボランティア等による植え付けも行われています。

干潟造成

干潟とは

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海岸部や河口部の波や流れの穏やかな場所に細かい砂や泥が平坦に堆積した干潮時に干出し、満潮時には没水する地形(潮間帯)が干潟です。
干潟には様々な底生生物、稚魚、幼魚が生息し、それらを餌とする鳥類も飛来します。また、干潟には水質浄化機能、防災機能(波エネルギー等の減衰効果)、親水機能(潮干狩り、バードウォッチング等)等の役割もあります。

干潟造成

藻場と同様に、干潟も近年減少し、沿岸域の生態系の脆弱化、水産資源の減少、沿岸水質環境等の悪化等を招いていることから、積極的に干潟を造成する事業が全国でみられます。
干潟の造成材には近年、浚渫土砂等の有効利用がなされています。

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