再生可能エネルギー事業を客観的に評価
バイオガス発電事業に対する
デューデリジェンス調査
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再生可能エネルギー事業を客観的に評価
バイオガス発電事業に対する
デューデリジェンス調査
発電事業を行う際の
デューデリジェンスを実施
近年は、エネルギーをめぐる国内の情勢は大きく変化しており、「固定価格買取制度(FIT)」の施行や、RE100プロジェクトの取組などから、重要な国産エネルギー源である太陽光や、風力、バイオマスといった再生可能エネルギーによる発電事業を実施する民間事業者が増えています。当社でも、子会社である「八千代グリーンエナジー㈱」を発電事業者として、再生可能エネルギー発電事業(太陽光発電)を実施し、事業化に伴う資金調達、運転開始後の発電所の保守管理なども行っています。
民間事業者が再生可能エネルギー発電事業を立ち上げる場合、例えば、プロジェクトファイナンス(PF)による資金調達などを行う場合がありますが、出資側からは事業のリスク対応の状況などを把握し、不透明性を少なくするなどの目的で客観的な立場から再生可能エネルギー発電事業のリスク評価・技術評価、事業性の精査、遵法性の確認(デューデリジェンス)を求められることがあります。
今回、ある民間事業者が国内にて計画する食品廃棄物や下水汚泥などのバイオマスを原料として利用したバイオガス発電事業に対して、デューデリジェンスを実施しました。
本業務では、当社の再生可能エネルギー発電事業を立ち上げた経験や、これまでに官公庁向けに実施したバイオマスに関する事業化計画の策定、事業可能性調査などの業務実績を基に、食品廃棄物等を原料としたバイオガス発電事業について、現地確認や関係者へのヒアリング、提示資料・データの確認を踏まえて専門的な観点からデューデリジェンスを実施しました。評価項目としては、バイオガス発電事業のリスク評価・技術評価、事業性の精査、遵法性の確認などになります。
評価はバイオガス発電事業の事業特性から原料調達、変換、利用(売電)について実施しました。
①原料調達に関しては、原料供給者との契約条件や原料調達価格の変動の可能性などについて確認・分析を実施し、計画の妥当性を評価しました。
また、②メタン発酵技術によるエネルギーへの変換に関しては、安定運転(安定出力)に起因する条件を踏まえて、バイオガス発電所を構成する設備の構成、規模、維持管理計画、事故対応体制やマニュアルの備えなどについて確認・分析し、計画の妥当性を評価しました。
次に③利用(売電)に関しては、原料に関する情報を基にバイオガス発生量や発電量を分析し、発電(売電)計画の妥当性を評価しました。
さらに、④各種関連法規制等の適合性や、その他技術的な問題点の有無、課題ならびにリスクの所在について評価しました。
最終的にその評価をまとめたレポートを作成しました。
食品廃棄物や下水汚泥などをエネルギーに変えるバイオガス発電