Menu

トップメッセージ

変革の時代を牽引し、サステナビリティ経営で持続可能な未来へ

2018年、私たちは「この世界に、新しい解を。」をビジョンに掲げ、総合建設コンサルタントとしてのプレゼンスを維持しながら、民間市場への積極的展開を図る「長期経営方針(2018-2027年)」を開始しました。日本、そして世界では、深刻化する「地球環境問題」、国内人口の減少や途上国・新興国での人口急増といった世界規模の「人口問題」など、重大な社会課題が、すでに私たちの目の前にあります。さらに、頻発する地震や災害に向けた「防災・減災・国土強靭化」への対応など、私たち総合建設コンサルタントが果たすべき役割はこれまで以上に大きくなっています。

当社はこれまで、事業を通じてさまざまな社会課題の解決に取り組んできました。2024年からは「成長の加速」をコンセプトに第3次中期経営計画を始動させ、社会課題を機会と捉え、その解決と企業成長の両立を図る「サステナビリティ経営」を推進しています。

複雑化する社会課題との対峙

2024年は、気候変動や自然災害が私たちの生活に大きく影響を与えた転換点となりました。世界気象機関は、世界平均気温が産業革命前より1.55°C上昇し、パリ協定の目標を初めて上回ると発表、国内でも猛暑が常態化しています。

2024年元日に発生した能登半島地震はライフラインやインフラに甚大な被害をもたらし、7月の山形・秋田豪雨、9月の能登半島豪雨など、自然災害に関するニュースは後を絶ちません。被害に遭われた方々には、心よりお見舞い申し上げます。

こうした気候変動や自然災害の激甚化を受け、流域治水やグリーンインフラ、災害による交通障害回避のための交通ネットワークの多重化、生態系への影響緩和策が不可欠です。さらに、カーボンニュートラルやエネルギーに関わるGXなどの気候変動緩和策も喫緊の課題であり、これらは当社の事業と直結するものです。

国内の人口減少は、産業構造を変革し、公共インフラの維持管理やマネジメント領域の広がりを促すとともに、DXやスマートシティ、地方創生などの施策と密接に関わります。能登半島地震では、交通ネットワークの多重化や自律分散型インフラの再評価、事前防災対策の重要性があらためて浮き彫りになりました。一方、途上国・新興国の人口増加は、新規インフラの整備や防災対策のニーズを高めています。

このように「地球環境問題」と「人口問題」は当社の事業領域と深く関わるものです。社会の基盤となる社会資本や自然資本を熟知し、その開発や整備、保全を担ってきた私たちの技術力とノウハウを活かし、未来を見据えた課題解決に真摯に取り組んでまいります。

成長の加速

第3次中期経営計画で掲げた「成長の加速」には、まず「人材」の成長が必要です。当社の事業基盤は人材であり、人材の充実なしには会社の成長は考えられません。人材価値の最大化という視点から、社員の能力・スキルの強化に向けた積極投資や、コーポレートDXのさらなる推進により、仕事の進め方の改善を推進しています。また働きがいの創出として、育児・介護制度の拡充や地域限定社員制度を新設しました。今後も引き続き、社員一人一人の成長の機会と環境を提供していきます。

そして、「事業の成長」も必要です。2024年には、持続可能な地域社会の形成と経済成長を実現するための民間向け事業会社として八千代ソリューションズ株式会社を設立しました。また、次世代高圧ガス容器CubiTan®を活用したスマートガスネットワーク事業のビジネス展開に向け、市場調査や分析、各種ステークホルダーとの調整などを行う新会社 TERBAIK株式会社を設立しました。さらに、農業分野における地域資源利活用に関する技術の開発や持続可能な営農モデルの確立などを通じて、地域社会への貢献を目指す株式会社Chika-Berry Farmを、2025年に設立しました。このように本業と関連性のある領域に、事業を拡大・成長させています。

「期待値を超える」信頼の獲得

生成AIに代表されるデジタル技術は目まぐるしく進化し、土木や社会資本整備の生産性や精度を飛躍的に向上させています。しかし、デジタル技術が全ての課題を解決するわけではなく、アウトプットの価値判断や複合的な問題の解決、プロジェクトのマネジメントなどは人が主体的に行う必要があります。このように「デジタル活用能力」と「問題解決能力」が同時に求められる今こそ、私たち総合建設コンサルタントが社会課題の中心に立ち、産学官の連携や世界とのつながりを築く重要な役割を担ってまいります。その根幹には、ステークホルダーや社会と同じ価値観を持ち、共有する「信頼」が不可欠です。私たちは「期待値を超える」ことを目標に能力や知見を高め、社会的な信頼を築きながら、サステナブルな社会の実現に貢献してまいります。

2025年9月

代表取締役社長執行役員

サステナビリティ

ーESGの取り組みー