リスク対策の大きな一歩
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リスク対策の大きな一歩
株式会社プレナスフーズは、「ほっともっと」「やよい軒」「MKレストラン」の所属店舗へ提供されるお肉やお米など食材の加工・出荷・管理を行っている会社です。埼玉県と福岡県に工場を持っていますが、どちらの工場も大きな河川の近くにあり、2019年関東地方を中心に大きな被害のあった台風19号では、埼玉工場の比較的近いエリアの河川が警戒水位を超えたこともあり、洪水リスク対策に取り組むこととなりました。
各工場の水害に対するリスクを把握し、その上で必要な対策を講じる目標で動き出しましたが、長期ビジョンをしっかり立てて進めるとなると、社内外・経営的なコンセンサスも重要な上、検討コストもかかります。今回当社はグループ内の理解を得る目標で、工場が抱えているリスクを明確にして対策の必要性を把握するサポートをさせて頂くことになりました。
プレナスフーズ外観
最初に着手したのは、水害リスクのシミュレーションでした。「従業員の命を守る」点にプライオリティを置き、水害が起こった時にどのような危険が及ぶのかを把握した結果、埼玉工場に想像以上の被害が発生する可能性が判明しました。
この結果を踏まえ、今後はグループ内に対して現状報告を行い、水害が起きた際の対処・避難のためのマニュアル作りを行う予定とのことです。例えば、埼玉工場の駐車場が比較的低い場所にあるため、勤務中に水害が起きた場合、車が水没して従業員が帰宅できなくなる可能性があります。ということは、そのリスクがある場合は被害を受ける前に「出社自体を控える」という方法をとる必要があります。このように、具体的な対処法については今後詰めていくことになります。
今回の取り組みにより、現場の全社員が水害のリスクについて意識を持ち、万が一の時の想定をしていただけるようになりました。今後は工場業務上のリスクに対する動きを模索し、対応策を細かく吟味していくとのことです。
今回の一番の成果は、プレナスフーズの社員の皆さまが今後の展開を考える第一歩を踏み出せたことだと思います。
※2021年9月時点の情報です。
作業中の従業員
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