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優先順位を決め、長期的なコスト縮減と平準化を実現する計画を立案
実績

駐車場や駐輪場も維持管理が必要!

優先順位を決め、
長期的なコスト縮減と平準化を
実現する計画を立案

# 官公庁のお客様 # 国内 # 維持管理 # インフラマネジメント

安心・安全に施設を利用するために

私たちが暮らすまちには、駐車場や駐輪場が至るところにあり、通勤や通学、イベントや行楽地で遊ぶ際に何気なく利用していると思いますが、これらの施設を安全・安心に、そして継続的に利用していくことが出来ているのは、施設の維持管理に取り組んでいるためです。
中央区では、長期に亘り、駐車場および駐輪場を安全・安心に利用していくことができるように、駐車場および駐輪場の長寿命化計画を策定し、計画的な保全を推進しています。
本プロジェクトでは、長寿命化計画を策定するために、まず、駐車場および駐輪場内の対象施設の調査を行い、劣化状況を評価しました。対象施設は、駐車や駐輪を管理する設備、舗装、照明のほか、地下にある駐車場および駐輪場では、コンクリートの天井・壁・柱や空調設備などの施設も含まれます。
これらの対象施設を長寿命化させることを念頭に、効率的に維持管理をしていくため、事後保全型管理(モノが壊れてから補修をする)と予防保全型管理(モノが壊れる前に計画的に補修をする)に管理方法を大別して管理していくこととしました。
長寿命化計画の策定では、施設の劣化状況や管理方法を踏まえて、何年後に補修が必要となりどれくらいの費用がかかるのか、年度ごとに補修費用を積み上げ、将来費用の予測を行いました。財政負担が集中する年度が生じないように、費用は平準化しています。また、近々の10年間では行動計画を策定し、各駐車場および駐輪場でどのような補修を実施していくのか、区民にも分かるように取りまとめました。

  • 点検状況(銀座地下駐車場)

  • 点検状況(銀座六丁目地下駐輪場)

  • 将来費用予測(費用の平準化)

適切な補修設計の判断を行う

銀座地下駐車場では補修設計を実施

銀座地下駐車場では、漏水が至る個所にみられ、中央区が管理する駐車場及び駐輪場の中で、最も老朽化が進行している状況でした。利用者へのサービスを維持するため、早急に対策が必要なことから補修設計を行いました。この駐車場は地下コンクリート構造物であったことから、まず、コンクリート躯体の状態を確認しましたが、コンクリート強度やコンクリート中の鉄筋には、大きな問題は無いことが分かりました。そのため、施設を造り直すような大規模な工事は必要がなく、主に漏水を止める工法により対策をすることとしました。

駐車場および駐輪場の補修の優先順位を設定
中央区では、多くの駐車場および駐輪場の維持管理をする必要がありますが、維持管理に必要となる費用には、限度があります。そのため、限られた予算内で効率的に維持管理を実施していくために、駐車場および駐輪場間で優先的に対策をしていく順番を設定しました(本業務では、駐車場7ヶ所と駐輪場20ヶ所に対して設定しています)。優先的に対策を行う駐車場および駐輪場は、利用者が多い施設、その施設の利用が出来なくなった場合に近くに代替えがない施設、設置から経過年数が長い施設等の条件から総合的に判断をしています。

長寿命化計画及び見直しのサポート
計画的な推進を継続させていくためには、駐車場および駐輪場の需要等の社会情勢に対応していくことや計画通りに補修工事が進んでいるか検証を行い、定期的に計画を見直していくことが必要です。当社では、このような駐車場および駐輪場の長寿命化計画策定、並びに、計画の見直しにおいて、技術支援が出来るサポート体制を構築しています。


※2021年9月時点の情報です。

  • 銀座地下駐車場の劣化状況

  • コンクリートの調査状況(銀座地下駐車場)

プロジェクト詳細

    業務名 :駐車場及び駐輪場長寿命化計画の策定並びに銀座地下駐車場補修設計業務委託
    発注者名:東京都中央区

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