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総合力を生かし、多摩市内公園の効率的な管理運営の推進を支援
実績

多摩市パークマネジメント計画への取り組み

総合力を生かし、多摩市内公園の効率的な管理運営の推進を支援

# 官公庁のお客様 # 国内 # 維持管理 # インフラマネジメント

公園をより柔軟に使いこなしていくために

公園では、住民の皆さんが安全・安心で快適に利用し、緑豊かな美しい環境の形成を目指すために、計画的に維持管理をしています。また、少子高齢化や人口減少により、自治体における公園を取り巻く社会情勢は急速に変化しており、公園利用者の目的が多様化しています。しかし、維持管理に必要な予算や管理を担う人員は減少しており、適切に維持管理を継続させていくための対応が求められています。
このような背景を踏まえ、多摩市では適切な公園管理を継続的に実施していくことや、公園をより柔軟に使いこなしていくことなどを目的として、2024年3月に今後の公園のあり方を取りまとめたパークマネジメント計画を策定しました。 当社は、主に以下に示すパークマネジメント計画の策定を支援しました。

  • 公園利用者の安全性が継続的に確保できるように、劣化している施設は早期に補修するための公園施設長寿命化計画を見直しました。また、公園機能に合わせた施設再編も進める方針を提案しました。
  • 公園の樹木の多面的な機能(修景、休憩・憩い、生物の生息・生育の場、火災時の延焼防止など)を維持することを目的に、公園樹木と樹林地などの維持管理方針では、適正な樹木配置および伐採や更新方法を提案しました。
  • PPP/PFI手法(行政と民間事業者が連携して公共サービス提供するしくみ)により、公園内での民間収益施設(例:カフェ、コンビニなど)の導入可能性を考慮したPPP/PFI手法の方向性を分類・整理し、対象公園におけるPPP/PFI手法の導入方針を提案しました。

  • ① 点検状況

  • ② パークマネジメント計画と公園施設長寿命化計画

市民との協働を目指したパークマネジメント計画の策定

市民が求めている公園整備を進めていくためには、市民のニーズをパークマネジメント計画に反映させることが重要です。市民からのニーズは、アンケート調査やワークショップなどから把握しました。ワークショップでは、利用者層などの地域特性の傾向も踏まえるため、地域ごとに開催しました。
計画への反映方法の一例として、公園管理のあり方に関するアンケートでは、公園管理には市民が主体的に関わることが望ましいという意見が多く得られました。そこで、緑地・樹林地の林床管理・樹木の育成では、ボランティアが主体的に関わるような体制を提案しました。

  • 市民と行政の連携イメージ(緑地・樹林地の林床管理・樹木の育成の例)

公園施設の集約化・適正配置の検討

各公園には、さまざまな機能(遊具を設置している公園、あずまやや野外卓などの休養ができる施設を設置している公園など)があります。近隣の公園間では、公園の利用状況や市民のニーズも踏まえ、これらの機能が重複しないように施設を配置する計画としました。
公園トイレにおいては、赤外線センサーにより公園トイレの利用者数をカウントし、利用者数も考慮したうえで、最適な配置方法を検討しました。
公園機能再編検討を行う公園は、優先的に機能再編を取り組む区域(公園モデル区域)を設定しました。多摩市では、今後、パークマネジメント計画の基本方針・施策に基づいたワークショップや社会実験などを行い、公園機能再編を実践していく方針です。



※2024年10月時点の情報です。

  • ① 機能タイプの再編イメージ

  • ② 赤外線センサーの調査状況

プロジェクト詳細

    業務名 :多摩市公園施設長寿命化計画改定委託
    発注者名:東京都多摩市

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