民間事業における環境アセスメント事例
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民間事業における環境アセスメント事例
川崎市の臨海部「殿町国際戦略拠点キングスカイフロント」地区にある「ヨドバシカメラアッセンブリーセンター川崎」は、至便な交通アクセスを活かして、主に関東以北のヨドバシカメラ全店舗で取り扱う商品の保管と店舗配送機能、ネット通販関連の梱包、出荷拠点として運用されています。
近年、インターネット等による通信販売の取扱量と品目が増加するとともに、よりスピーディなサービスの提供が求められており、施設の機能拡大を早急に行うことが課題となっていました。
本プロジェクトは、ヨドバシカメラが現施設の隣接地に計画する「ヨドバシカメラアッセンブリーセンター川崎」の増設計画に関し、川崎市環境影響評価に関する条例に基づく環境影響評価の一連の手続き支援を行ったものです。
実施にあたっての課題は以下のとおりでした。
①川崎市臨海部という立地特性を踏まえた本施設にふさわしい環境配慮が検討されていること
②臨海部は埋め立てられた土地であり、自然由来(もともとの土に含まれていた基準値を超えてしまっている重金属)による土壌汚染が懸念されること
③早期供用を目指し、環境影響評価手続きを効率的に実施すること
ヨドバシカメラアッセンブリーセンター川﨑
本プロジェクトでは、事業実施による環境影響について、調査及び予測・評価を行うとともに、方法書から評価書までの環境影響評価図書を作成し、地元説明会、川崎市環境影響評価審査会の対応等を行いました。
評価項目は、大気質、土壌汚染、振動、騒音(建設機械の稼働、駐車場等の利用、冷暖房施設等の設置、工事用車両の走行、施設関連車両の走行)、廃棄物、景観、日照阻害、地域交通、温室効果ガス等多岐にわたり、環境負荷低減のための措置を講じることで環境への影響の低減を図りました。
特に配慮した点として、エネルギー(LED照明、照明範囲・空調範囲の区分化、省エネ設備の導入等)、緑化(「かわさき臨海のもりづくり」に寄与する緑化空間の形成)、交通(車両の走行ルートの設定、場内へのスムーズな入退場、従業員専用バスの運行等)などがあり、総合的な観点から環境に十分配慮された事業とすることができたと考えています。
これらの環境影響評価手続きについては、当社の川崎市条例の多くの実績と経験を活かし、最短のスケジュールで手続きを終了することができました。
また、本プロジェクトでは、土壌汚染対策法等の手続きも併せて実施し、各種調査とともに、その後の対策検討の内容を環境影響評価に反映させるとともに、関係機関協議を円滑に進めることで工事工程の短縮化も図ることができました。また、汚染土壌に係る対策検討では、その後の土地利用計画を考慮した対策を検討することでコストダウンにも寄与しています。
※2021年9月時点の情報です。
環境に配慮した事業
プロジェクト詳細