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首都圏を水害から守る、調節池の整備
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首都圏を水害から守る、調節池の整備
人口の約8%が集中する首都圏を流れる「荒川」は、その名前が表す通り過去に幾度となく氾濫し、地域の住民に大きな被害を与えてきました。戦後最大の大洪水であるカスリーン台風(昭和22年9月)では荒川の堤防が決懐し、濁流が沿川市町村をのみ込みながら東京湾に達し、多くの命と膨大な資産が失われました。
荒川はこれまで、洪水から人々を守るための対策として河道改修や荒川第一調節池(彩湖)などの整備を進めてきましたが、平成30年度からは新たに荒川中流域の広大な河川敷※を活用した調節池の整備に着手しました。これが「荒川第二・三調節池事業」です。
荒川第一調節池(彩湖)の様子(平成16年完成) 出典:国土交通省資料
「荒川第二・第三調節池事業」は既設の荒川第一調節池に隣接して整備されます。荒川第二・第三調節池は面積約760ha(第二:約460ha,第三:約300ha)、洪水調節容量約5,100万㎥(第二:約3,800万㎥,第三:約1,300万㎥)の日本最大級の施設です。
これらの調節池群は洪水流の一部を効率的に取り込むことができ、洪水時におけるピーク流量の低減や水位上昇の抑制により、堤防決壊等のリスクを低減する効果があります。
私たちは、自然環境の保全、快適な河川空間の創出に配慮しつつ、調節池全体の施設配置計画や事業工程計画を立てるとともに、地質調査や地下水解析等を踏まえた周辺環境への影響検討に携わっています。
荒川第二・第三調節池事業の概要(平面図) 出典:国土交通省荒川上流河川事務所HP
荒川第二・第三調節池事業の概要(断面図) 出典:国土交通省荒川上流河川事務所HP
プロジェクト詳細