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「月山ダム」 堤体観測監視業務
実績

ダムの安全性を監視し、ダム管理上の課題を解消

「月山ダム」 堤体観測監視業務

# 官公庁のお客様 # 国内 # 国土保全 # ダム # 維持管理

計測データの整理・解析で
ダムの安全をチェックする

2002年4月に管理所が設立され、管理に移行してから20年近くが経過する月山ダム。下流面のデザインが印象的な重力式コンクリートダムです。山形県鶴岡市に位置し、洪水調節・水道用水の供給・発電などを目的とした多目的ダムとして重要な役割を果たしており、最近では夜間のライトアップなども実施され観光スポットにもなっています。
月山ダムのように管理に移行したダムでは、様々な観測設備により種々のデータが計測されています。安全性を確認しながらダムを運用していくためです。月山ダムでも、ダム地点における雨量などの気象データの計測、ダム湖周辺の斜面の安全性を確認するための計測など、安全管理のための計測が継続的に実施されています。
このうち、ダム本体に設置された観測設備による計測データを整理・解析し、ダムに異常がないかを判断することが本プロジェクトの主な目的です。計測データからだけではなく、現地状況を直接確認して問題点がないかの確認もあわせて行っています。
これに加え、管理ダムの業務で最も重要となるのが、ダム管理者の方が日常的な管理の中で課題としている箇所、高度化・効率化したいと思っている箇所など、ダム管理上の「気になっている箇所」に対する打ち合わせを実施し、これに対応していくための提案等を行うことです。

ダム管理上の課題に対して
最適なソリューションで解決

「気になっている箇所」への対応を実施した一例として、水中ロボ(ROV)をダムの健全性を確認するために導入した事例があります。ダム用の遠隔操作型無人探査機(Remotely Operated Vehicle:ROV)を開発している建設会社と協働しました。
ダム湖に水没してしまう箇所は、ダム完成後に調査することが難しく、その健全性の確認が課題となります。月山ダムにおいても、ダム湖に水没している上流面の健全性確認が課題となっていました。
従来、このような箇所へはダイバーによる潜水調査が適用されてきましたが、潜水作業のため安全面などでの制約がありました。そこで、月山ダムでは飛躍的に性能が向上してきた水中ロボを導入して、ダム上流面の調査を実施することとしました。
水中ロボによる調査の結果、ダム上流面の健全性に問題がないことを証明できたとともに、ダムにおける水中ロボ導入の先進的な事例となりました。実用性が確認できた水中ロボについては、ダム管理上の課題となっている箇所を中心に、ダム上流面以外の調査にも適用できないかを検討中です。
このように、当社はダム管理上の課題に対して最適なソリューションで解決を行います。



※2019年11月時点での情報です。

プロジェクト詳細

    業務名 :平成29年度月山ダム堤体観測監視業務
    発注者名:東北地方整備局月山ダム