迅速な対応で河川災害復旧に貢献
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迅速な対応で河川災害復旧に貢献
2024年(令和6年)1月に発生した「令和6年能登半島地震」は、石川県を中心に甚大な被害をもたらしました。当社は建設コンサルタンツ協会北陸支部からの応援要請を受け 、石川県能登町を流れる町野川上流部の約6km区間、およびその上流にある北河内ダム周辺の北河内川の災害復旧事業を担当しました。
地震発生後、地元の測量会社による測量が実施され、いよいよ復旧に向けた設計が始まろうとしていた矢先 、同年9月に「令和6年奥能登豪雨」が発生。この記録的な大雨により、堤防の法面が崩壊するなど河川の被害はさらに拡大し、復旧の緊急性は極めて高くなりました。この事態に対し、当社は、デジタル技術を推進する専門部隊のほか、全国各地の拠点から専門技術者を動員して災害調査を実施。発災直後から「チーム八千代」として一丸となり、地域の安全と早期の機能回復を目指しました。
その後、現況機能復旧を目的とした護岸詳細設計を実施しました。対象となった設計箇所は、地震による被害が8工区、豪雨によって被害が拡大した13工区を含め、合計21工区にも及びました。
地震後被災状況(2024年1月撮影)
豪雨後被災状況(2024年9月撮影)
当社では、2024年1月の地震直後の調査において、人が直接現地を確認する従来の方法では作業効率が低く、かつ二次災害のリスクを伴うことから、ドローンの有効性と操縦人材の重要性を痛感していました。そこで、高性能な機体の導入と体制強化を急ピッチで進め、同年7月に専門の「ドローンチーム」を発足させました。
この体制強化が9月の豪雨災害で大きな成果を発揮します。豪雨発生の翌日、石川県奥能登土木総合事務所から正式に調査依頼を受けると、ドローンチームは直後の9月23日に現地入り。国土交通省航空局との迅速な調整を経てドローンの飛行許可を得ると、翌24日には河川延長約6kmの範囲を自立飛行させ 、空中写真撮影と点群データ(※1)の取得を完了しました。さらに、その日のうちに速報資料を作成して発注者へ送付しました。
翌25日には、撮影データをSfM処理(※2)し、クラウドサービス「Landlog」へアップロードして情報を共有。これにより、危険な現場に立ち入ることなく、安全かつ正確に被災状況を視覚的に把握できるようになりました。さらに、現地での計測が困難だった構造物も画面上で寸法を計測することが可能となりました。調査員の安全確保と、即日報告という圧倒的なスピードを両立し、迅速な河川復旧設計に貢献しました。
※1 点群データ:レーザーなどで計測した位置情報を持つ無数の点の集まり。
※2 SfM処理:複数のデジタル写真を解析し、対象物の3次元形状や位置を自動復元する技術。
※2026年7月時点の情報です
ドローンによる現地調査の様子
現地調査速報資料作成の様子
調査結果整理で写真と3Dを紐づけたデジタル空間を作成
プロジェクト詳細