新たな三原市の顔、にぎわい交流拠点
キオラスクエア
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新たな三原市の顔、にぎわい交流拠点
キオラスクエア
山陽新幹線三原駅前の百貨店を核とする大型商業ビルが2007年に閉館し、翌年に解体されました。三原駅周辺は、空き店舗の増加や歩行者交通量の減少等、中心市街地としての衰退が進んでおり、解体された大型商業ビルの跡地は乱開発を防ぐために市が購入することになりました。その後数年間は、暫定的な駅前市民広場として活用されていましたが、学識経験者などで組織された「まちづくり戦略検討会議」にて、ビル跡地を図書館・広場・ホテル・商業施設等に活用することが提案されたことを受け、民間との協働(民間活力導入)により図書館と民間施設を一体的に整備する方針が決定しました。
当社は、事業化にあたり、基本計画策定、事業スキーム検討を含む民間活力導入可能性調査を行いました。さらに事業スキーム決定後は、主体となる民間事業者の公募支援の他、事業契約締結後、公共施設の設計から竣工までの間に市が実施する設計・施工モニタリングの支援等を行いました。
大型商業ビル跡地(暫定的な駅前市民広場)
跡地の位置
本事業では、中心市街地の賑わいを創出する図書館・広場・ホテル・商業施設等を確実に整備するため、事業主体となる民間事業者が参画できる事業条件の設定が課題となっていました。そこで当社は民間事業者との対話を繰り返し行い、将来にわたって中心市街地を支えていく拠点形成と、「人が集まり、賑わいにつながる場所」の創出が実現できる事業の参画条件を明確にしました。
さらに、民間事業者の募集では、より実現可能性を高めるため、図書館と民間施設を分棟とするか、合築とするか、民間事業者が選択できる事業条件としました。事業スキームは、財政縮減効果が得られ、民間事業者の事業参画の可能性が高い「DB(設計施工一括発注方式)+定期借地権方式」を採用しました。
三原市は本事業の事業主体となる民間事業者と事業契約を結びました。事業着手後、本事業の着実な履行を市がモニタリングするため、公共施設(図書館+広場)の設計施工について、市が求める整備水準を示した要求水準書との整合を確認し、民間事業(定期借地権方式)との一体的な街区管理のあり方の協議を支援するなど、竣工までサポートを行いました。
そうして2020年7月、図書館を中心とした、ホテル・スーパー・駐車場・広場を含む「キオラスクエア」がオープンしました。施設がオープンしたことで新しい三原市の顔が誕生しました。
左からJR三原駅、図書館
事業スキーム図
プロジェクト詳細