100年の歴史を持つ「赤水門」を未来へつなぐ
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100年の歴史を持つ「赤水門」を未来へつなぐ
東京都北区の荒川と隅田川の分岐点に位置する旧岩淵水門(通称:赤水門)は、1924年(大正13年)の竣工から長年にわたり、人々の暮らしを洪水から守ってきました。現在は治水施設としての役目を新岩淵水門(青水門)に譲りましたが、周辺の公園とともに観光や防災教育の拠点として地域の方々に親しまれています。
2024年にその歴史的価値が認められ、国の重要文化財に指定されました。一方で、建設から100年が経過し、コンクリートやゲート設備の経年劣化が進行しています。文化財としての歴史的価値を損なうことなく保存していくためには、構造物全体の現状を正確に把握し、適切な維持管理方針を立てる必要がありました。また、水門は、人が近接して点検することが困難な箇所も多く存在します。
これらの課題を解決するため、当社はドローン(UAV)を用いた空撮による詳細な外観調査および3Dモデル構築による現状把握を実施しました。
旧岩淵水門(赤水門)と新岩淵水門(青水門)
ドローンによる空撮の様子
本プロジェクトにおける3Dモデルの構築には、対象物の空間情報を高精度に再現する最新技術「ガウシアンスプラッティング技術(※)」を採用しました。外観調査で空撮したデータを解析することで、赤水門の緻密な3Dモデルを構築しています。
これにより、従来は近接して確認することが難しかった箇所についても、パソコンの画面上でモデルを自由に回転・拡大できるようになりました。その結果、コンクリートのすり減りやゲート塗装の変退色といった劣化状況を安全かつ効率的に可視化・把握することが可能となりました。
本プロジェクトでは、この高精度な3Dモデルを初期データとして蓄積し、長期的なモニタリングを行う「次世代のインフラ維持管理モデル」を提案しています。当社は最新技術と独自の知見を融合し、社会的に価値の高い歴史的構造物を未来へ残すための取り組みを推進しています。
※ガウシアンスプラッティング技術:複数の写真からリアルで高精細な立体空間を再現する最新の3D画像生成技術
※2026年7月時点の情報です
空撮写真を画像解析して構築した3Dモデル
プロジェクト詳細