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つかう、まもる、つくる、で道路空間を活用する
実績

3つの学校・4つの町会・5つの商店会 
「みちのあり方」を考えたら、地域がつながる

つかう、まもる、つくる、で
道路空間を活用する

# 官公庁のお客様 # 国内 # マネジメント # エリアマネジメント # コミュニティ # 維持管理 # 道路・交通計画

良好な生活環境の創出

ROKKOKU PROJECTは、柏駅西口周辺地区における連続性・一体感のある賑わい景観の創出、良好な生活環境の形成、回遊性の向上等を図るため、国道6号を含む道路空間において、柏駅の西口周辺地区の関係者が主となり活動し、道路管理者や地元自治体が支援する形で道路空間活用や維持管理、整備等に関する取り組みを行ってきたものです。
2012年から勉強会をスタートし、2014年度には商工関係者、地域住民、関係団体、有識者等からなる地域主体の「ROKKOKU PROJECT会議」を立ち上げ、5回の会議を開催しました。
地域の分断要素と捉えられがちな国道を「商店街を結ぶ回遊の軸」と見方を変えて、「道路空間の利活用[つかう]」「道路の維持管理[まもる]」「道路環境の整備[つくる]」の3つの視点で、展示や清掃、空間整備など多様な取り組みを実施しました。また、取り組みから得られた効果や課題を踏まえ、「使われる道路」であることを念頭に置いた国道6号の歩道の整備計画を作成し、地域の活動に併せて段階的に推進していく方策等をまとめました。
取り組みを通じて道路を中心に世代間の交流や住民、商業者等の連携などが育まれ、現在も継続してこの仕組みがつながってきています。

  • 植栽帯における多肉植物のアート作品
    (地元中学生と町会・商店会の連携)

つかう、まもる、つくる

この取り組みの特徴は、一般の市民や子どもたちが公共空間に直接的に関わったことで、自分のまちへの関心が高まり、道路管理者もそれに応えて取り組んだという点にあります。一般的な「住民参加ワークショップ」では得られない、官民協働の成果を感じられるプロジェクトでした。

○道路空間の利活用[つかう]
道路空間の活用では、「地下道キラキラ大作戦」として、3ヶ所ある国道6号の地下道を地元の小学校、中学校、高校に割り当て、美術作品等を展示するスペースとして活用しました。美術部が作成した大判の作品やフラッグ作品の連接展示など個性豊かな作品が地下道を彩りました。暗い雰囲気の地下道が明るく感じられたなど高い評価を頂きました。また、歩道の植栽帯を整地し多肉植物による大きなアート作品を中学生と地元の町会や商店会と一緒に作成しました。単調な歩道空間がいろどりのあるみちに生まれ変わりました。

○道路の維持管理[まもる]
道路の維持管理では、上記の利活用と併せてそれぞれの学校の児童・生徒が中心となって、町会や商店会の人も参加し、一斉に清掃活動を行いました。特に地下道の壁面は煤等で汚れがひどく、清掃により薄暗い地下道が明るくなりました。現在も定期的に清掃活動が続けられており、国道を中心に地域の人たちをつなぐ重要な活動の一つとして定着しています。

○道路環境の整備[つくる]
「溜まれる空間をつくる」、「歩いて変化のある緑の軸をつくる」、「沿道との都市的つながりをつくる」、「使われる空間をつくる」、「地域と協働する維持管理体制の構築」をコンセプトとした道路環境の整備計画を作成し、先行的な整備を実施しました。交差点部にシンボルツリーを配置し照明を見直すとともに、地域活用スペースを設けて地域で管理・育成を行うプランターなどの設置ができる空間を用意しました。



※2020年1月時点での情報です。

  • つかう
    学園祭で制作した大判の作品を地下道の壁面を活用して展示

  • つくる
    シンボルツリーや地域活用スペースを配置した歩道環境の整備

  • まもる
    地域の力を結集して地下道の壁面を清掃

プロジェクト詳細

    業務名 :国道6号・16号における道路空間の利活用検討業務26F8
    発注者名:国土交通省関東地方整備局千葉国道事務所

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