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ナイジェリア国アブジャ 都市マスタープラン更新計画に係る情報収集・確認調査
実績

首都の都市計画を40年ぶりに更新

ナイジェリア国アブジャ
都市マスタープラン更新計画に
係る情報収集・確認調査

# 官公庁のお客様 # 海外 # 建築・社会開発 # アフリカ

計画から40年
首都の現況と計画とのギャップを把握せよ

ナイジェリア連邦共和国の首都アブジャは、1991年に旧首都であるラゴスから遷都された新首都です。この新首都開発にあたり、1979年にマスタープランが策定されて、首都開発が進められてきました。アブジャの人口は全国の人口増加率を上回る率で増加を続けており、2035年には1,100万人まで増加すると見込まれています。ナイジェリア連邦共和国の経済の中心は依然ラゴスではあるものの、近年の急激な人口増加・都市化の進行で、行政の中心としての機能に加え、経済・社会的な中心地としての重要度が高まっています。アブジャは地理的にも国土の中央に位置することから、各都市との結節点として国際空港の増設工事、周辺衛星都市を結ぶ鉄道建設、幹線道路の建設が進んでおり、旧首都のラゴスと並び、今後のナイジェリアの経済発展を牽引していく都市となることが期待されています。
しかし、急激な人口増加、都市開発の実施監理能力の不足、資金不足等により、マスタープラン外の地域での居住区が拡大するとともに、交通渋滞、スラム化、環境悪化、汚染等の都市問題も顕在化してきており、経済活動や住民生活に支障をきたす可能性も出てきています。
このような状況を受けて、1979年のマスタープラン策定以降の都市開発の状況を調査するとともに、今後のマスタープラン改定で検討すべき事項について整理しました。

ナイジェリアでの豊富な経験をベースに
マルチセクターで検討

都市開発には様々な分野の事業が含まれます。私たちはこれまでナイジェリアでは交通、廃棄物管理、上水道、電力など多くの分野での業務経験があります。今回調査ではその確かな経験に基づき、マスタープラン以降に策定された各インフラの整備計画と現況とのギャップを効率的に把握し、今後の開発における課題の整理を行いました。
また、インフラ整備の面からだけではなく、住宅開発、産業開発、NGOによる活動、環境社会配慮の手続き、民間セクターの都市開発事業への参入などについてもアブジャにおける現況の情報を収集し、マスタープラン改定の際に検討が必要となる課題などを整理しました。
これらの調査・検討結果は、今後、国際協力機構(JICA)がアブジャの都市マスタープラン改定に対して協力の方向性を検討する際に活用されます。



※2019年9月時点での情報です。

プロジェクト詳細

  • 業務名:ナイジェリア国アブジャ都市マスタープラン更新計画に係る情報収集・確認調査
    発注者名:独立行政法人 国際協力機構(JICA)