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ミャンマーの地域格差をインフラ整備の視点で貢献
実績

インフラパッケージの作成で
ミャンマーの貧困削減を支援

ミャンマーの地域格差を
インフラ整備の視点で貢献

# 官公庁のお客様 # 海外 # 建築・社会開発 # アジア

州・地域間の公平な経済発展を目指し
インフラパッケージを作成する

ミャンマー連邦共和国は、「民主化の定着」、「国民和解」、「経済発展」に向けた政策を掲げ、州・地域間の公平な経済発展を目指しており、国民和解の下支えとなる地方開発や貧困削減に寄与するインフラ整備に力を入れています。本事業は、ミャンマーの経済成長の裏側で拡大している地域格差の是正と地方部での生活の質の向上を目指し、道路や橋梁、電力、給水の各分野のインフラの相乗効果を狙ったインフラパッケージ(整備リスト)を作成するものです。
インフラパッケージの選定にあたっては、政府・地方行政関係者や地方村民など幅広い利害関係者との協議やインタビューから情報を収集し、少数民族地域の政治的な問題も勘案し、バランスのとれた分析・評価が要求されました。
調査対象はミャンマー全国の7州・7地域ですが、国境周辺で安全上の問題がある地域は対象から外されています。本事業は、既に第3次調査までが実施され、当初調査で選定された一部のインフラは整備が完了し、地域格差是正に寄与しています。

  • 砂ぼこりの舞う未舗装道路

  • 未舗装道路を通って水汲みをする子供

  • 川の輸送手段は小舟のみ

だれが見ても分かりやすい評価基準で
より効果の高いインフラ対象地域を選定

JICAのODA事業では、インフラ整備において公平な評価による事業計画の立案が必要です。しかし実際はどの国においても全国一様の発展や開発が進むものではなく、特に途上国では地方部の開発が遅れがちです。開発が難しい地域の生活水準が低いまま改善されず、経済的にも社会サービス面でも地域格差が拡大していきます。そのため予算に限りがあるODA事業では、広大な国土の中でもより効果の高い対象地域と整備インフラの選定が求められます。
本業務では、より効果の高い対象地域を選定するため、ミャンマー政府がリストした調査対象事業を全て調査し、政府合同調整会議により設定した評価基準(政府開発政策との合致、地域のインフラ需要や必要性、経済効果の見込み、実現可能性などをもとに設定)をもとにインフラ選定作業を行いました。また、評価基準となった政府開発政策では開発・整備の優先順位など、地域のインフラ需要では地方都市や村落のインフラ整備状況と住民ニーズとのギャップなどを、政府協議やインタビュー、村落集会などを活用して情報収集し評価・分析しているため、だれが見ても分かりやすい評価基準を採用でき、公平な評価を行うことができました。
また、長期的なメンテナンス計画や地方の経済成長、さらには人々の生活の変化などを予測、検証しながら、世界で注目されているSDGsを軸に、環境問題、女性や子供などに係る社会問題解決の観点も考慮しました。

  • 住民ニーズの吸い上げのため、村民集会で住民の意見確認を行う

  • 最適な場所に設置された村落給水設備

プロジェクト詳細

    業務名 :ミャンマー国貧困削減地方開発事業(フェーズ2)準備調査
    発注者名:独立行政法人 国際協力機構(JICA)

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