バリ島の自然環境を守れ
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バリ島の自然環境を守れ
バリ島には世界中から観光客が訪れるため、ホテルやレストラン、物産店といった商業施設が多く、人口も密集していることから、大量の汚水が排出されています。
こうした汚水が、直接河川や海に流れ込むことにより、観光資源である美しい海の水質等の自然環境や居住環境に悪影響を及ぼすことが懸念されていました。そのため、下水道整備の緊急性の高い地区であるデンパサール、クタ地区及びサヌール地区の下水道普及率の向上や地方政府主導の運営・維持管理体制の確立を図り、生活環境改善、観光資源である自然環境の保全等を支援するプロジェクトに取り組みました。
推進工法
本プロジェクトは、バリ島の観光地で下水道整備の緊急性の高い地区(約1,145ha)を網羅する下水管渠の敷設、ポンプ場建設及び汚水処理施設の建設等が第一期工事(2003年~2008年)で実施されました。
引き続き、下水道整備の優先度が高い地区(約715ha)を対象に下水道管渠を敷設する第二期工事が計画されました。そこで、私たちは、年間約165万人(うち日本人約35万人)もの観光客が訪れる世界的な観光地であるバリ島のデンパサール、クタ地区及びサヌール地区において、2009年から2016年までの約7年間で下水管渠拡張工事による交通渋滞を縮減するための非開削工法(推進工法)を活用した工事の施工監理、2007年に地方政府による下水道サービス供給のモデルケースとして設立されたバリ州下水道公社の能力強化も実施しました。
第一期工事と第二期工事をあわせた一連の下水道整備によって、約14万人が下水道サービスにアクセスできるようになりました。さらに、第三期拡張事業のための下水管渠および汚水処理施設拡張のための設計も行いました。下水道普及率の向上と地方政府主導の運営・維持管理体制の確立および能力向上を図り、同地域の生活環境改善、観光資源たる自然環境の改善に貢献しています。
維持管理指導
第3期事業設計_完予想図
プロジェクト詳細