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豊かな湧水環境を保全するために
実績

自然現象の当たり前を科学し
地下水の流れを見える化

豊かな湧水環境を保全するために

# 官公庁のお客様 # 国内 # 地質・地盤 # 地下水

地域の水資源を次世代へと引き継ぐために

2014年7月に「水循環基本法」が制定されて以降、地下水や湧水を保全・活用する取り組みが、さまざまな自治体で進められています。私たちは、こうした取り組みを進める上で、行政・企業・住民からなるる地域の関係者が、まずは「水の流れ」を知り、理解することが最も重要であると考えています。
この「知ること」、「理解すること」が、水と人との好循環を生み出し、関係者が行う取り組みを支え、地下水や湧水の持続的な保全・活用に向けた第一歩になると考えています。

足元の状態をきちんと理解する

国立市には、東京の名湧水57選にも選定されている「ママ下湧水群」をはじめ、いくつかの湧水があります。本業務は、国立市の湧水保全を効果的に推進するため、市内の主要3湧水に関する湧出機構・地下水涵養量・集水域・地下水流動について、収集資料および現地踏査に基づき検討した事例です。
調査・検討の結果、国立市における地下浸透量は、人口増加や都市化・舗装などに伴い、1945年頃に比べて約6割減少していることがわかりました。また、各湧水の集水域(浸透した雨水などが地下水へと供給される範囲)を可視化したところ、「ママ下湧水」は市外に及ぶほど広大な集水域を持つことも明らかになりました。
国立市は、これらの成果を公表し、市民に豊かな湧水環境を保全・復活させていけるよう呼びかけています。




※2020年1月時点の情報です。

  • 湧き水の湧出機構
    国立市湧水の保全に向けた効果的な地下水涵養施策検討業務報告書(概要版)
    国立市 国立の水環境HPより

  • 国立市内の地下水涵養量の分布
    (左:大正10年頃 右:平成29年)
    国立市湧水の保全に向けた効果的な地下水涵養施策検討業務報告書(概要版) 国立市
    国立市 国立の水環境HPより

プロジェクト詳細

    業務名 :国立市湧水の保全に向けた効果的な地下水涵養施策検討業務委託
    発注者名:東京都国立市