世界とつながる拠点エリアのまちづくり
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世界とつながる拠点エリアのまちづくり
川崎市の南端に位置し、最先端のライフサイエンス分野の研究開発施設が集積する殿町国際戦略拠点キングスカイフロント(※1)。羽田空港の目の前に立地し、世界とつながるエリアです。約40haにおよぶ開発エリア内には健康、医療、福祉、環境などの分野の67機関(※2)が立地し、約4,700人(※3)の就労者が活動しています。周辺では、(仮称)羽田連絡道路の整備や対岸の羽田空港跡地地区の整備が進められており、そのポテンシャルは今後ますます高まることが期待されます。
今回のプロジェクトは、研究開発施設の進出に伴い、エリアとしてのまちづくりの必要性の高まりを受けて、キングスカイフロントのイノベーション創出をさらに加速させるために、世界から「ヒト・モノ・ビジネス」を呼び込む魅力的な街並みの形成や、研究者等の活動や交流が活発に行われる環境整備など、高水準・高機能な拠点整備構想をとりまとめたものです。
※1:「キング(KING)」は、「Kawasaki INnovation Gateway」の頭文字と「殿町」の地名に由来しています。「スカイフロント(SKYFRONT)」は、羽田空港の目の前という立地や、このエリアが世界につながっていることを表しています。
国内外の最先端の研究開発施設が集積するキングスカイフロント
多摩川に面し、世界への玄関口・羽田空港へのアクセスが良好
本プロジェクトを実施した2016年度時点では、既に土地区画整理事業によって道路や公園の整備、宅地造成が完了してまちの基盤が概成しており、企業進出が進むなかで急ピッチに街並みが形成されていく最中でした。そのため、キングスカイフロントの拠点整備構想では、立地する企業のニーズや多摩川などの固有の資源を活かして将来の街並みや人々の活動イメージを再構築するとともに、世界に開かれたイノベーションを誘発する高水準・高機能な都市空間を創出することを目標に、以下のことに取り組みました。
●立地企業へのアンケート調査によるニーズ把握
地区の将来イメージやコンセプト、整備・導入メニューへ反映
●キングスカイフロントならではの高水準・高機能な整備
国内外の先進事例との比較分析に基づきメニュー抽出、グリーンインフラ等の環境技術の導入、高水準なサインやストリートファニチャー整備
●羽田空港と当該エリアや川崎市内への周遊促進
エリアの特徴ある街並み整備や情報提供機能、バスや自転車による交通ネットワークの構築
また拠点整備構想の実施段階として、先導的な環境整備となるゲートサインと多摩川の憩いの場のデザイン検討および、設計を行いました。
2019年春に完成したゲートサインと憩いの場は、イノベーティブなキングスカイフロントを象徴する新たな風景となっています。
街並み整備のコンセプト提案図
多摩川を臨んで集い、アイデアが生まれる憩いの場
就業者・来訪者を迎え入れるゲートサイン
プロジェクト詳細