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「おもてなし」をする日本唯一のトイレを目指して
実績

快適な道路利用、
地域の活性化をサポートする道の駅たいじ
(平成29年8月供用開始、重点道の駅指定)

「おもてなし」をする
日本唯一のトイレを目指して

# 官公庁のお客様 # 国内 # 都市・地域 # まちづくり・造成

道の駅たいじが出来るまで

道の駅たいじは以下の3つの課題解決のため、国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所より業務発注が行われ、当社での業務執行により供用開始となった道の駅です。

【課題1】:広域的な道路整備と連携した太地町観光の活性化が必要
・紀伊半島は、範囲が広大であるが移動手段が脆弱であることから、大都市圏からの時間距離も遠く、観光行動においても回避されやすいなか、今後の那智勝浦新宮道路や近畿自動車道紀勢線整備による利便性の向上と観光活性化が期待されていた。

【課題2】:交流人口増加による地域の持続性の向上が必要
・人口減少や高齢社会が進展する社会情勢のなか、地域の経済活動や交流活動等の持続可能性が懸念されており、交流拠点施設をゲートウェイとした域内交流人口の増加と地域活動の持続性の向上についても期待されていた。

【課題3】:捕鯨等の伝統的な文化の保存・継続に向けた情報発信が必要、 また、伝統文化及び豊かな自然環境を生かした新たな地域創出が必要
・太地町は、地域の特徴的な伝統文化である捕鯨について、一方向的な報道等を要因として偏った評価がなされることで、地域のブランド価値も損なわれる可能性があり、来訪者等による公平な評価が可能となるよう、正確な情報発信が必要であった。そのため、さまざまなツーリズムが提唱され、全国で展開されつつある状況のなか、伝統文化や豊かな自然環境を活用して太地町独自の地域創出が期待されていた。

上記を背景として、本業務は、道の駅たいじの整備において、道の駅整備の方向性を示す基本計画の策定から、道路や敷地の造成、橋梁の架け替え、トイレ・情報提供施設の建築実施設計、サインや植栽、駐輪場などの付帯施設設計など、道路、橋梁、まちづくり、建築などの様々な技術者の高い専門技術と、良いものを作りたいという強い思いが結集した業務です。

  • 道の駅たいじ全体図

  • 道の駅たいじ完成後写真

日本一のトイレ

道の駅たいじには以下の3つの主要な役割があり、多くの技術者の参加により各役割を担う道の駅整備に至りました。

【役割1】:道路利用者を「お迎え」し「おもてなし」する[日本一のトイレ]
・「道の駅太地」整備予定地は、隣接する既存の道の駅から10km~20km程度離隔しており、安全かつ快適な道路利用のための貴重な休憩・立ち寄り箇所となります。太地町は、従来より「日本一トイレの綺麗な観光地」を目指し、町内の公衆トイレの改修・美化に取り組んできており、当道の駅においても「日本一のトイレ」を整備目標とし、道路利用者を地域に引き込む魅力を強化するとともに、「道路利用者の憩いの場」と「紀伊半島の快適な移動の想い出=感動」の提供を目指しました。

【役割2】:道の駅で一旦道路から降り、地域観光に道の駅から出発する[ゲートウェイ機能]
・道の駅たいじは、太地町の玄関口です。その背後には、「森浦湾鯨の海」計画に基づく観光拠点整備が予定される他「鯨に出会える海水浴場・畠尻湾」「海の東海道・熊野灘」などの魅力ある地域資源が散在しています。当道の駅を太地観光のゲートウェイとして、域内の交流人口の増大化と地元住民の生きがいの拡充、さらに地域の持続性の向上を図るため、周辺観光情報の提供や観光施設・宿泊施設の案内、周遊バスの発着所の整備等を進め、地域観光の拠点施設であり出発地点として運用することを目指しました。

【役割3】:太地の歴史・文化を「見て頂く」「体験して頂く」「学んで頂く」[情報発信機能]
・太地町は、古式捕鯨の発祥の地であり、捕鯨を生業として継続し、国内で唯一小型鯨類追い込み漁を行い、鯨体処理場を有する自治体の一つとして、くじら文化を伝承し、未来につなぐ「伝承と発信の拠点」となることを目指しました。



※2020年1月時点での情報です。

  • おもてなしのため細部にこだわったトイレ

  • 地域観光のゲートウェイ機能を担う道の駅

  • 情報提供施設内(くじら文化の伝承)

プロジェクト詳細

    業務名 :紀南管内歩道等設計業務 (平成26~27年度)
    発注者名:国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所