安心・安全な生活基盤の早期再生
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安心・安全な生活基盤の早期再生
石巻市新門脇地区周辺は戸建て住宅が建ち並ぶ住宅地でしたが、東日本大震災の大規模な津波によって、ほとんどの家屋が流出し、市内で最も甚大な被害を受けたエリアです。
本プロジェクトは、「石巻市震災復興基本計画」に基づき、工期短縮に向けた取り組みとして、区画整理、上下水道、復興住宅整備を含めた、「設計・施工の一体的マネジメント」を実施する、都市再生機構の復興CM事業が採用されました。私たちはCM事業の一員として、設計・施工に関わり、工事着手から約5年という短期間で事業を完了する事ができました。
甚大な被害にあった石巻市新門脇地区
本プロジェクトでは、復旧・復興に向け、市民の安全確保を第一に考え、災害に強いまちづくりをめざしながら、市の住居ゾーンと位置づけられた当該地区の早期再生を望む声に対して、安心安全な住宅地としての生活基盤及び、被災前のコミュニティの早期再生を目指しました。
具体的には、設計担当技術者として現場事務所に常駐し、設計及び関係機関協議を行ったことで、工事発注までの時間を短縮する事が出来ました。また現場では、地元住民の方の要望や施工時の課題などをリアルタイムで対応し、問題解決する事で、安全で生活しやすいインフラ施設を整備する事ができました。また、施工時の雨水対策として仮設沈砂池を設置し住宅エリアの安全性の確保に努めました。
2014年3月のマネジメント事業開始から、造成、道路設計、復興住宅計画と平行して、生活インフラとしての上下水道施設と仮設沈砂池を含む雨水施設の設計を行う事で、住宅用地を待ち望んでいる被災者の方に順次提供する事が出来ました。2017年3月には住宅用地の整備は完了し「まちびらきイベント」が開催されました。イベントでは、地下に埋設される雨水渠に復興への思いが書き込まれました。
2018年8月に全ての工事が完了。市民が安心して暮らせるまちづくりの基盤が出来上がることに寄与できました。
施工時の雨水対策として仮設の沈砂池を設置
埋設する雨水BOXに復興への思いを書き込む
まちびらきイベントの受付
プロジェクト詳細