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水リスク

75億人で、
0.01%を分け合う。

「水」の惑星、地球。そのほとんどは「海水」を指します。
13億km³もある水のうち、ヒトが使えるのはわずか
0.01%。
お風呂で例えるとスプーン1杯分の水を、
世界中で分け合っています。
一方、世界はこれまでにない水の危機に直面しています。
気候変動にともなう水不足や自然災害。
急速な経済成長が引き起こす、深刻な水質汚染。
いつか私たちは、生きる上で欠かせない貴重な資源を、
私たち自身の手で失ってしまうかもしれない。
そうなる、前に。私たちは考えます。
世代や地域を超えて、水を分け合う方法を。
限られた資源を保全し、維持していくシステムを。
千年続く未来のために、私たちは考えます。

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たとえば、ホタルが集まる工業地帯。

はるか昔から、私たちはホタルに大きな魅力を感じてきました。かすかに聞こえる川のせせらぎ、鈴虫のちいさな鳴き声。ゆるやかな点滅を繰り返しながら飛翔するホタルは、その風景を自然のイルミネーションへと変えていきます。彼らは、限られた期間を目一杯生きるため、なによりも質の高い生息環境を求めます。たとえば、ゲンジボタルはきれいな水がなければ生息できません。その理由は餌のカワニナという巻き貝が、きれいな水でしか見られないから。もちろん、からだの70%を水が占めているヒトも同じ。地球上の生き物にとって、水はなくてはならない存在です。

企業もまた、水と生きています。工場を稼働させ、製品の原料とするために水は欠かせません。その一方で、人類の発展に伴う企業活動は、水資源の枯渇や水質汚染という大きな課題を生み出しています。こうした状況を踏まえ、国連は2015年に持続可能な開発目標(SDGs)を採択しました。そこには持続可能な水の利用や環境への課題解決が求められています。ヒトが重い腰を上げ、ほんとうの意味で水と向き合うようになった瞬間です。

私たちは、リスクの低減が新しいチャンスを生み出すと信じています。水の使用量や排水量を削減できれば、コストカットに繋げられる。水害に対応できるようBCPを見直すことで、災害時の損害を最小限に食い止めることもできる。直面する課題を解決すること自体が、水資源の確保・保全だけではなく、企業の利益やメリットにもなるのです。そのうえで、私たちに何ができるのか。マイナスをプラスに転換するだけではなく、その先にいる人々まで見据え、想い、実現する。ここに、建設コンサルタントとしての意義があります。

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世界中の工場排水を、コストと手間を掛けずに極限までクリーンにできたら。ホタルが集まるほどキレイな水になるかもしれない。年間降水量とエリアをさらに高精度に分析できたら。雨を1mlも無駄にしない水活用のシステムを生み出せるかもしれない。まだ見ぬ水脈を正確に把握できたら。世界中の水リスクを解決する糸口になるかもしれない。途方もなく遠い未来の話かもしれません。だからこそ、私たちは取り組む。理想を追うチカラを信じ続ける。新しい解を、ここから生み出すその日まで。

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八千代エンジニヤリング「水リスクチーム」

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