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竹芝干潟および竹芝地区船着場 整備プロジェクト
実績

地域に愛される水辺空間の創出を目指して 

竹芝干潟および竹芝地区船着場 整備プロジェクト

# 企業のお客様 # 国内 # インフラ整備

東京の新たな遊び場「ウォーターズ竹芝」

東日本旅客鉄道株式会社は、「浜離宮恩賜庭園」が目の前に位置する自然豊かなウォーターフロントが特徴の複合施設である「WATERS takeshiba(ウォーターズ竹芝)」を、2020年に開業しました。この複合施設の一部として、環境再生・学習の場づくり、舟運の活性化、賑わいの創出を目的とし、一般社団法人竹芝エリアマネジメントが占用する河川水域内に、竹芝干潟および竹芝地区船着場(ウォーターズ竹芝前)が整備されています。
当社は、干潟と船着場に関して、基本計画から始まり、各種調査、基本・実施設計、許認可手続き、工事契約図書作成および工事監理等完成に至るまでプロジェクトを取りまとめました。
整備するに当たり、干潟は厚い粘性土層が堆積している上に設置する必要があること、船着場は大小さまざまな船舶に対応する必要があること等の課題がありました。
東日本旅客鉄道株式会社にとっては初めての駅周辺以外での再開発事業かつ水辺空間整偏事業で、手探りでの対応でした。
そのため、当社の総合コンサルとしての強みを活かして港湾・環境分野の運携を図りながら、課題の解決策を提案しプロジェクトを推進しました。

  • 干潟の石積堤

  • 干潟の木道

  • 干潟の全景

多くの人に愛される場所を目指して

本プロジェクトで整備した各施設について、提案・工夫した点等は以下のとおりです。

① 干潟
・粘性土層の圧密沈下対策として、土留め矢板を支持層まで根入れし、盛土材として軽量材を採用しました。
・潮間帯を広く確保するために、干潟の高さは海側を平均潮位、陸側を満潮位としました。
・生物の生息生育空間を創出するために、石積堤、植栽を設置しました。また満潮時等の高水位時でも干潟での観察が可能なように、木道を設置しました。
② 船着場
・水上バス、小型船舶の両方に対応可能なように、浮桟橋の左右のデッキ高さを変更しました。
・定期航路、不定期航路用の船着場となるように、バリアフリー基準に適合する仕様としました。
・イベント時のライトアップ、アウェアネスカラーのライトアップに対応できるように、カラー照明を設置しました。
③ その他
・水面にできるだけ近付けるように、干潟の土留め天端を有効活用し、デッキ(遊歩道)を設置しました。
・来場者が安全に利用できるように、全体的に隙間、段差、突起等を設けないよう配慮しました。

現在の利用状況として、干潟は通常時はクローズされていますが、月に1回「竹芝干潟オープンデイ」というイベントが開催され解放しています。その他に、自然観察イベントやアクティビティなども不定期で開催されています。また、船着場では浅草、豊洲、お台場、両国、葛西方面への定期船、ナイトクルーズ船、羽田空港アクセス船が運航しています。
今後も多くの人に利用され、ウォーターズ竹芝に親しみを持ってもらえることに期待しています。


※2021年9月時点の情報です。

  • 船着場への接岸状況

  • 船着場の乗降の様子

  • 船着場の全景

プロジェクト詳細

    業務名 :竹芝ウォータ-フロント開発計画 桟橋等調査設計業務
         竹芝ウォーターフロント開発計画本体工事(劇場棟他)水辺環境整備工事に伴う監理業務委託契約
    発注者名:東日本旅客鉄道株式会社