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PDCAによる段階的な改善で長寿命化計画を実現する
実績

インフラマネジメントで
対象分野の将来コストを約3割縮減

PDCAによる段階的な改善で
長寿命化計画を実現する

# 官公庁のお客様 # 国内 # 維持管理 # インフラマネジメント

計画の策定とPDCAの改善

インフラの各管理者は、インフラ長寿命化基本計画のもと、2020年度までに、維持管理・更新等の具体的な対策内容等を記載した個別施設計画の策定が求められています。しかし、春日部市では当初、道路、河川、公園分野についての計画が未策定でした。
そこで、2017年度、春日部市が管理する道路(舗装、街路樹等)、河川、公園を対象とした個別施設計画となる、春日部市都市インフラマネジメント計画の策定を支援しました。
計画の策定にあたっては、膨大な対象施設の実態把握のための点検や利用度調査等、市民意見を反映すべく市民アンケートやパブリックコメントの実施、また、庁内会議や市民・学識経験者から成る有識者会議を通じた議論が必要であり、効率的で効果的な検討手法やスケジュール調整等が求められました。
また、上位計画を踏まえて、全体目標となる将来コストの約3割縮減が可能となるような計画の立案が求められ、全国的にも事例の少ない、既存施設の再整備・再編といった視点に踏み込み、より多面的な検討を行う必要がありました。
さらに、インフラマネジメントは計画を策定することが目的ではなく、策定した計画に基づく取り組みを着実に実践し事後評価による改善といったPDCAによる段階的な改善の取り組みが重要です。今回のプロジェクトはそのような仕組みづくりの観点も求められるものでした。

  • 出典:春日部市都市インフラマネジメント計画共通編概要版

市民の思いを踏まえた長寿命化計画

全体目標のもと3分野の足並みを揃えつつ、道路、河川、公園の各分野における技術的検討(下記参照)と、各種会議体での横断的な議論を通じて、計画を策定しました。本計画の取り組みを推進していくことで、全体目標である、将来コスト約3割縮減や予算の平準化といった効果が期待されます。
また、当社インフラマネジメント部のおける、アセットマネジメント国際標準規格ISO55001認証の知見から、春日部市におけるPDCAの仕組みづくりに資するよう、調達方式の改善やICT等の新技術の導入、その他課題と対応を提案し、本計画にも今後の方向性として適宜反映されています。

【道路分野の主な検討例】
特に街路樹については、樹木個別の実態(樹木特性や大径木化・周辺環境等)や市民の思い入れを踏まえて、現状の管理数量ありきではなく、再整備(更新・撤去)による総量の適正化に踏み込んだ計画を策定しました。

【河川の主な検討例】
膨大な延長を有する河川について、その実態を効率的に把握するため、当社が開発しているICT技術を用いた点検を実施し、健全性を踏まえた長寿命化計画を策定しました。

【公園の主な検討例】
公園施設の長寿命化のみならず、公園の利用度調査等による利用実態も捉えたうえで、公園の再編、公園施設の再配置といった視点を含めた計画を策定しました。



※2020年1月時点での情報です。

  • 出典:春日部市都市インフラマネジメント道路計画概要版

  • 出典:春日部市都市インフラマネジメント河川計画概要版

  • 出典:春日部市都市インフラマネジメント公園計画概要版

プロジェクト詳細

    業務名 :春日部市都市インフラマネジメント計画策定業務委託
    発注者名:埼玉県春日部市