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卒原発社会に向けて風力発電における環境アセスを
実績

酒田市十里塚の風力発電事業における
環境影響評価

卒原発社会に向けて
風力発電における環境アセスを

# 官公庁のお客様 # 国内 # 環境・エネルギー # 環境アセス・保全 # エネルギー

“卒原発社会”の実現を目指して

山形県では、東日本大震災以降、「原子力発電への依存度合いを徐々に少なくし、将来的には原子力に頼らない“卒原発社会”の実現」を基本政策としたエネルギー戦略を打ち立て、実践しています。酒田市は、日本海側の庄内平野に位置しており、1年を通して風況が良く、風力発電の適地とされています。
本プロジェクトは、風力発電の適地を有する酒田市が自ら事業者となって実施する風力発電施設設置事業について、「環境影響評価法」に準じて環境影響評価を行ったものです。
実施にあたり、環境の観点からの課題は以下の通りでした。



①実施区域が日本海沿岸域の庄内海浜県立自然公園内に位置
②飛砂防止のため、古くからクロマツ林が維持管理され、特有の
 景観を形成
③隣接地に山形県が別途計画した風力発電施設との複合影響への
 懸念

  • 酒田市の風力発電施設の予定地

  • 海岸線のクロマツ林(上空から)

環境への影響を客観的に評価

本プロジェクトは、山形県酒田市十里塚地区における風力発電施設(6,900kW:2,300kW×3基)の設置事業に対して環境影響評価を行ったものであり、具体的には、事業実施による環境影響について調査、予測及び評価を行い、「環境影響評価法」の手続きに準じて方法書から評価書までの環境影響評価図書を作成し、地元説明会、有識者ヒアリング、山形県環境影響評価審査会の対応等を行いました。
評価項目は大気質、騒音及び超低周波音、振動、地形及び地質、風車の影、電波障害、動物、植物、生態系、景観、人と自然との触れ合いの活動の場、廃棄物等として、現地調査、予測及び評価を行いました。その結果、生活環境への影響や豊かな自然環境への影響は事業者の実行可能な範囲内で回避・低減され、環境影響に対して十分配慮された事業であると評価しました。 また、事業実施区域周辺において山形県も風力発電施設の設置を計画していることから、工事の実施に係る大気質、騒音、振動、植物、土地又は工作物の存在及び供用に係る騒音、超低周波音、電波障害、動物(鳥類)、景観について複合影響の予測・評価を行い、酒田市が実行可能な環境保全措置の整理等を行いました。
なお、当該風力発電施設は、庄内海浜県立自然公園内に設置する計画であるため、本プロジェクトでは、「山形県自然公園条例」に基づく技術的審査に係る「国立・国定公園内における風力発電施設の審査に関する技術的ガイドライン」(平成25年3月 環境省)に基づいた資料作成も行い、環境アセスだけではなく総合的に支援を行いました。

  • 海岸環境特有の希少動物が生息

  • 環境の現況把握のため現地調査を実施

プロジェクト詳細

    業務名 :風力発電環境影響評価業務委託
         十里塚地内砂浜植生調査作業
         風力発電施設の審査に関する技術的ガイドライン検討資料作成
    発注者名:山形県酒田市

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