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放水路建設が海域に与える影響とその対策を検討
保倉川放水路計画は、保倉川流域の洪水浸水被害を低減させるために計画されています。放水路は直江津港に隣接する海岸に放水される計画ですが、直江津港に近接していることや、周辺に海岸保全施設の突堤等の施設があることから、それら施設への影響を調べて必要に応じて対策を講じる必要があります。 また、放水路は日本海に面した海岸に放水することから、冬季の荒波が来襲し、河口から高波が放水路内へ侵入することの影響、さらに放水路河口部周辺の海底の砂が波や流れによって移動して河口部を塞いでしまう砂州地形の発達、いわゆる河口閉塞の問題など、いろいろな課題が挙げられています。 そこで本調査により、それら課題を解決するための検討を実施しました。
近隣の関川河口付近に発達する砂州地形の例(2018年8月撮影) このような地形が放水路河口部に発達することで放水路を閉塞することが懸念されています
放水路内への波浪に進入については、沖から来襲する波が防波堤を回り込み、また護岸などに反射しながら河口部に到達するといった複雑な波の伝播を、波の変形解析モデルで検討しました。 また、海域の波と流れをシミュレーションし、その波と流れによって引き起こされる土砂の移動を予測して、放水路河口部が砂で閉塞する危険性についても推定しました。 最後に、本検討結果を踏まえて今後必要となる現地での調査や解析を提案しました。
放水路河口部予定地点付近に来襲する高波の様子(2018年12月撮影) 冬季風浪時にはこのような高波が来襲し、放水路内に進入することが推定されました
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