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国営ひたち海浜公園 予約駐車場 試行実験
実績

観光地での駐車場待ちによる不快感を解消
~よりスムーズな駐車場利用へ~

国営ひたち海浜公園
予約駐車場 試行実験

# 官公庁のお客様 # 国内 # 交通基盤 # 道路・交通計画

観光客増加で駐車場周辺は大混雑

茨城県ひたちなか市に位置する花と緑に囲まれた都市公園「国営ひたち海浜公園」の入園者数は、年間約200万人を超え、国内でも有数の観光地となっています。四季折々のさまざまな花が鑑賞できることでも注目を集め、中でも春のネモフィラや秋のコキアの時期には、一日あたり5万人以上の観光客が訪れ、外国人観光客にも人気のスポットです。
この国営ひたち海浜公園は、立地特性上、車やバスでの来場が多い観光地ですが、花の最盛期には多くの観光客が来場するため、駐車場の入庫待ち車両が多数発生。周辺道路や最寄りの有料道路IC(インターチェンジ)で交通渋滞が発生し、観光客だけでなく地域住民にとっても、円滑な移動の妨げとなっています。
このプロジェクトは、観光客が増加する観光地における交通渋滞の緩和を図るために実施した試行実験です。

  • コキア時期の国営ひたち海浜公園のにぎわい

予約駐車場の活用でみんながHappyに

観光客が多い時期に国営ひたち海浜公園では、常設駐車場(西、南、海浜)に加えて、臨時駐車場を数カ所開設し、多くの方が利用できるよう対応しています。常設駐車場が常に満車となる一方、臨時駐車場は公園の入口から遠い場所も多く、比較的空きのある駐車場もありました。そこで、この臨時駐車場を有効活用し、利用者が快適に駐車できる環境を整えること、さらには臨時駐車場の利用者を増やすことで、駐車場待ちの車両を誘導し、交通渋滞を緩和することを目的に取り組みました。
そこで行った試行実験が、臨時駐車場での事前予約駐車場の運営です。事前にインターネットで駐車場を予約しておくことで、確実に駐車できる場所を確保するとともに、入庫待ちの列に並ばずに済むようにしました。
また、臨時駐車場へは混雑した道路を回避する経路を案内することや、予約時間帯を指定して交通が集中する時間帯を避けて来場するよう促し、公園周辺道路の混雑緩和を図りました。
本実験は2016年から3年間実施し、1年目は予約駐車場を約700台確保。予約利用率の高さを確認した上で、2年目、3年目には約1,900台まで拡大しました。その結果、予約駐車場の利用は非常に多く、利用者からは満足の声を多数いただくとともに、駐車場所、訪問時間帯、利用経路の分散化が図られました。
国営ひたち海浜公園では、かねてより各種渋滞対策を実施していますが、本取り組みも、さらなる渋滞緩和に貢献しました。




※2019年11月時点の情報です。

  • 試行実験の際の臨時駐車場の様子

  • 駐車場予約ポスター

プロジェクト詳細

    業務名 :H30常陸管内渋滞対策検討業務
    発注者名:国土交通省 関東地方整備局 常陸河川国道事務所