制約と課題が多い中、知恵と技術で解決!
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制約と課題が多い中、知恵と技術で解決!
2022年9月23日に、西九州新幹線(整備新幹線計画九州新幹線西九州ルート(福岡市・長崎市間)のうち、佐賀の武雄温泉・長崎間の路線)が開業しました。第2本明トンネルを抜けて、諫早(いさはや)駅に到着する前に本明川を跨ぐ、西九州新幹線のルートのPC桁橋で最大支間長の橋りょうがあります。
この橋梁は、一級河川本明川と斜めに交差しており、市道や河川管理用通路も跨ぐ必要がありますが、約38mの河道幅では河川内に橋脚を設置することができなかったため、中央径間が115m必要となりました。構造形式は、下路単純トラス橋との比較も行った結果、住宅が近いこともあり騒音・振動の懸念からPC箱桁橋を採用しました。
第2本明川橋りょう
第2本明川橋りょう 全体一般図 提供:JRTT鉄道・運輸機構
諫早駅とトンネルをつなぐルートとなりますが、本橋梁より1.5km南にある諫早駅は地上駅となるため、急な勾配を付けるのが難しい環境でした。そのため、高い桁を設定することが出来ず、交差する市道や河川管理用通路を自動車が通行できるように配慮した桁高の設定や施工計画をする必要がありました。
走行安全性と乗り心地の性能を満足させる桁高として、支点部では桁高を7.0m、支間中央部では3.5mとしました。支点部での桁高が高くなったので、桁下高2.5mを確保し、指導としていた堤防道路では桁下高4.7mを確保するために橋脚裏に回すことで合意を得ました。
上部工架設は、両側張出し架設工法を採用しました。陸上部の交差道路部では、移動作業車の下での空頭3.8m以上確保できるように作業台を上昇させて施工を実施しました。
※2022年9月時点の情報です。
橋脚から終点側への張出し状況
橋脚から起点側への張出し状況
プロジェクト詳細